「新入社員が電話を取らない」という悩み。だが新入社員に電話を押し付ける思考自体が老害

最近は「新入社員が電話を取らない」「新入社員が自分から電話に出ようとしない」という悩みを抱えている方は多いのではないのでしょうか。

すみません、私もまさにその様な絶対に電話に出ようとしない新入社員でしたし、今はその症状がさらに進み絶対に100%あらゆる電話に出ない会社員です。

しかし、今の若い社員や新入社員が「電話に出ない」ということには、ちゃんとした理由もありますし、彼らにも言い分もあります。

それにも関わらず、頭ごなしに「電話に出ない今時の若い社員はどうしようもない」「新入社員なのに電話に出ないなんて一体何を考えているんだ」と思ってしまうことは、完全なる時代錯誤の老害思考です。

新入社員や若者達に愚痴を言う前に、あなたの古い時代の常識に凝り固まった時代錯誤の老害思考を見直してみてはいかがでしょうか?

そもそも電話は仕事への使用には不適切な伝達ツール

そもそも論ですが、電話は仕事への使用には非常に不適切な伝達ツールであり、その職場の労働生産性を著しく低下させる元凶です。新人に対して「電話を取れ」と文句を言う前に、「いかに無駄な電話が掛かって来ない様にするか」を職場全体で考えることの方が、よっぽど生産的な発想と言えます。

すぐに電話を掛けたがる老害連中にとって、お手軽で便利な伝達手段に思える電話は、なぜ仕事の使用には不適切なのか、その理由をあげて説明していきます。

電話は相手の仕事を強制的に中断させる伝達ツール

電話が仕事への使用には不適切な伝達ツールである理由として言えるのが、電話をかけた相手の仕事を強制的に中断させる伝達手段だからです。

たとえ相手が急ぎの仕事の為に非常に忙しく作業していようが、何かを集中して考えていたり、集中して何らかの作業にあたっていようが、そんなことは電話を掛ける側にとっては全く知る由もありません。

電話を受けている間は必ず仕事や作業の手を止めなければなりませんし、また電話に応対することで集中していた思考も一旦リセットされて途切れてしまいます。

仕事中にこんな妨害を何度も繰り返されて、日本国政府も目標としている高い労働生産性など到底実現できるはずもありません。

電話は重要な情報を正確に残しにくい伝達ツール

電話が仕事への使用には不適切な伝達ツールである理由として次に言えるのが、情報を正確に残しにくい伝達手段だからです。

例えば、何らかの数値をデータを伝達しなければならないと言った場合を考えてみましょう。

何らかの数値や相手に伝える場合、データをメールで送れば一発です。相手はメールで送られて来て手元に形として残っているデータを見返せばいいですので、間違うこともありません。

しかし、電話で情報を伝える場合、その情報を必ず口頭で伝えなければいけません。この電話での情報の伝達の場合、その伝達の過程で以下の様な三段階の間違いや伝達ミスのリスクが生じてしまいます。

  1. 電話の話者が言い間違いをする可能性
  2. 電話の聞き手が聞き間違いをする可能性
  3. 電話の聞き手がメモを書き間違いする可能性

例えば、電話の話者が「15056673939295733421」という20桁の数字を正確に伝える必要があるという場合、言い間違えやメモの書き間違えが起こったり、電話の聞き手が「7」(シチ)を「1」(イチ)と聞き間違えたりということが起こり得ます。

また、メールと違って相手から送られてきたままの情報が手元に残りませんので、どちらが間違ったのか、どちらに間違いの責任があるのか、そして正しい情報は何であるのかということも分かりません。その結果、「言った」「言わない」などの些細なトラブルやコミュニケーションの齟齬も生じやすく、効率的な業務の進行に支障をきたします。

このように仕事の様な厳密で正確な情報の伝達が求められる場面では、本来電話は非常に不適な伝達ツールなのです。

電話は時間的な制約に完全に縛られる伝達ツール

電話が仕事への使用には不適切な伝達ツールである理由としてさらに言えるのが、時間的な制約に完全に縛られる伝達手段だからです。

そして、これは特にお互いに仕事で忙しいビジネスマン同士の場合に顕著です。

毎日仕事で忙しいビジネスマンのAさんがもう一方の忙しいビジネスマンのBさんに急ぎの電話をかけた場合、

*「申し訳ございません。現在Bは会議中でお電話に出ることは出来ません。折り返しお電話を差し上げます。」

となり、そして会議を終えたビジネスマンのBさんが折り返しの電話を掛けると、代わりの社員が電話に出て

*「申し訳ございません、現在Aは打合せで席を外しております。戻り次第折り返しお電話を差し上げます。」

昭和のコントか!という状況です。

この間、忙しいビジネスマンのAさんとBさんが時間を無駄にしただけでなく、代わりに電話に出た2人の社員も作業を中断されて時間を奪われています。これはお互いの企業にとって致命的なリソースの浪費です。

最初から電話ではなくAさんからBさんへメールを送っていれば全て済む話です。

このように本来電話は仕事で忙しいビジネスマンではなく、隠居した老人だとか、暇な主婦だとか、いつでも時間の取れる暇人同士がコミュニケーションに使用する為の伝達ツールであるということが言えます。

100%業務の妨害でしかない仕事中に掛かってくる電話

とにかく仕事中に掛かって来る電話には心底イラつかされます。電話セールスとか、メールで済む連絡でわざわざ電話を掛けて来る馬鹿とか、一体何を考えているんでしょうか?

元・金満IT起業家のホリエモンで、投獄・収監されたゼンカモンを経て、現在はメスイキアナル豚のホラレモンとして知られる堀江貴文氏がこんなこと言ってますが、これについては私も完全にホラレモンに同感です。

堀江貴文氏「電話してくる人とは仕事するな」 – 東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/articles/-/174408

「自分の時間」を奪う最たるもの。それは「電話」だ。 僕は「電話に出ないキャラ」を確立している。電話で話す必然性のない用事なのに、やたらと気軽に人の電話を鳴らす者がいるが、僕は絶対に応答しない。相手がどんなに偉い人であろうが、僕は「電話に出ないキャラ」になると決めている。電話は多動力をジャマする最悪のツールであり、百害あって一利ない。仕事をしているときに電話を鳴らされると、そのせいで仕事は強制的に中断され、リズムが崩れてしまう。

ライブドア時代、僕は社員と面と向かってしゃべらないことをすごく批判されたことがある。同じフロアにいる社員や秘書にメールやチャットで指示を出していたからだ。「ホリエモンは隣の秘書にすらパソコンを使って連絡をする。なんと機械的で冷たいのか」という印象をもたれたようだ。

僕だってちょっと一服したいときには、お茶を飲みながらそのへんにいるスタッフと雑談くらいは当然する。しかし、スケジュールの調整やちょっとした打ち合わせや連絡なんて、面と向かったミーティングや電話という同期通信でやる必要はない。メールやLINE、メッセンジャーを使った非同期通信で十分だ。

1日の中には、細かいすき間時間がたくさん発生する。そのすき間時間を利用し、非同期通信によって仕事を効率的に進めていくのだ。 前時代の感覚にとらわれている人は、コミュニケーションというのは、お互い同時間に行う同期通信でなければ意図が伝わらないと盲信している。そういう人が僕の電話を平気で鳴らし、人の仕事をジャマするのだ。 驚くべきことに、メールやファクスを送ったあとに「今メールを送りましたから」「今ファクスしましたから」と電話を鳴らしてくるバカもいる。

私は電話をかけてくる人間は「時間泥棒」だと考えていましたが、強制的に時間を奪うということから「時間レイプ」という言い方もあるようです。

はあちゅう「電話は時間のレイプ」 イケハヤ「超絶同意、電話とか消滅せよ」
http://www.ikedahayato.com/20170323/69781430.html

知人がネット上で電話のことを「時間のレイプ」と例えていましたが、私もこの考え方に賛成です。というのも、相手の都合で自分の時間を突然搾取される、そんな電話の乱暴さがとにかく苦手なんです。

集中して原稿を書いているときや家族との団らん中に突然電話が鳴ると、それだけでテンションが下がり、親しくもない相手の都合に無理やり付き合わされた気になります。何の権利があって、私の時間に踏み込んでくるんでしょうか。

家族と恋人とクロネコヤマトさん以外からの予告のない電話は不快です。最近はどこかから勝手に番号を手に入れていきなり電話してくる人もいますが、私にとって、突然の電話は、突然家に来られるのと同じくらいぶしつけに感じます。

私が全ての電話を完全に無視する様になって起こったこと

私も上記の彼らと同様かそれ以上に極度の電話嫌いですので、在宅ワークに変わってからは絶対に電話に出なくなりました。クライアントからの電話も完全無視。余りにしつこくうるさい時は電話の電源を切ります。

この様に電話をかけてくるクライアントに対しては、何度電話をかけられても絶対に出ない一方で、メールを送ってくれば意図的に、出来るだけ5分とか10分で即効で返事のメールを返すようにしました。

そうすると、クライアントの側でも、私に連絡するには「電話よりもメールの方が遥かに早い」という認識が完全に広まったのか、急ぎの連絡でもメールで送って来るようになり、電話をかけてこなくなりました。

この様にして現在は皆メールで連絡して来るようになりましたので、上司でもクライアントでも私の電話を鳴らす人間はいません。電話が不要になったので、そろそろ電話の契約自体を解除しようかと思っています。

電話を全く使わなくなって良かったと思うのは、必ずメールという通信手段を取ることで、全ての仕事のやりとりに必ず証拠が残せるということです。

電話でのコミュニケーションの場合、「言った」「言わない」などのトラブルが起こる場合がありますが、メールの場合は過去のやりとりが全てがデータとして完全に残りますので、何かあればそのデータを参照して「この様な指示を受けていた」と上司やクライアントに証拠として提出することが可能です。

これによって仕事上の些細なトラブルは激減し、仕事の効率性も改善されました。

在宅ワークを導入したことに加え、この電話廃止のお陰もあり労働生産性は劇的に向上し、現在の私は正社員にも関わらず1日平均3時間労働で働くことが出来ています。地方住みですが月給も31万円程度で、収入もサラリーマンの平均年収程度は得られています。

高収入のアフィリエイターや自営業者であれば、この様な働き方はすでに一般的ですが、これからの日本では会社に勤める会社員でもこの様な生産性の高く効率的な働き方がおそらく主流になってくるかと思います。

電話を仕事で使用することを法律で禁じるべき

この様に自分自身が全く電話に出ないことを実践して思ったことですが、電話を仕事や営利活動で使用することは法律で禁じてしまうべきです。

仕事や営利活動での電話の使用を禁止すれば、セールス電話を掛けて来る迷惑企業なども根絶やしに出来ます。また、電話が掛かって来る度にいちいち作業の手を止めることもなくなりますので、日本企業の課題である労働生産性も飛躍的に改善します。

現在では働き方改革での業務効率化と生産性向上の為に、1~2時間の間、電話を取らずに集中して目の間の業務にあたる「集中タイム」「がんばるタイム」などを導入する企業が増えていますが、まずもって最初から電話がどこからも掛かって来なければ、業務時間の全てが集中タイムとなるわけです。

法律によって仕事での電話使用を廃止して各企業の生産性が向上すれば、私の様に1日3時間労働のサラリーマンという就業形態もより当たり前の様になっていくでしょう。

以上、「「新入社員が電話を取らない」という悩み。だが新入社員に電話を押し付ける思考自体が老害」の記事でした。

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