なぜ15年後の日本ではフリーターが勝ち組なのか?フリーターの身軽さが逆境での武器となる

なぜ15年後の日本ではフリーターが勝ち組となるのでしょうか?

それはAI(人工知能)導入で仕事を奪われサバイバル化する近未来の労働市場において、職場や職種を自由に乗り換えて行けるフリーターの身軽さが逆境での武器となるからです。

専門性の高いの正社員は将来安泰?その認識は非常に甘い

「単純労働のフリーターと違って大企業に勤める専門性の高いホワイトカラー正社員は将来安泰」と思っている方もいるかもしれませんが、その認識は非常に甘いと言わざるを得ません。

現実に、AI導入よって専門性の高い職種からその仕事を奪われ始めています。

以下の事例は大手信託銀行のベテラン専門職がAIに仕事を奪われたケースですが、AIのさらなる普及によってこの様な事例は今後さらに他企業や他業種でも広がっていくことが必至です。

ついにメガバンクに「大失職時代」がやってきた! – 週刊現代
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52015

■超優秀なAIに仕事を奪われる

「私はこれから何をすればいいのですかね……」

大手信託銀行に勤める職員(40代後半)は喫煙所でこう呟いた。彼は20年にわたって都内の支店で勤務してきた内勤のベテラン職員だ。

営業マンが顧客からもらってきた契約書などの書類の内容に誤りがないかをチェックしてきた。このチェックを経ないと、上司に書類が渡らず、決済ができない仕組みだった。

その仕事がなくなる。

この信託銀行では、人の手による書類チェックが今年度から段階的に廃止されることになったからだ。同行の課長(50代)が話す。

「彼らは現場を経験し、どこにどんな誤りが潜んでいるのかを知り尽くした人材です。

たとえば、融資や投資の実行日が休日になっていないか。投資商品ならば、顧客の資産や年収に比べて無理な取引になっていないか。ハンコやチェックが漏れていないかなど、その確認は細部に及びます。

これまでの銀行業務では、そうした長年の経験の積み重ねによって培われた能力が必要でした。

しかし、今後は書類が電子化され、手書きの書類がなくなってしまうんです。営業マンは各自タブレット端末を支給され、そこに必要事項を打ち込んでいく。

コンピュータが入力ミスなどを指摘して、その場で完璧な書類ができあがる。後はそれを上司に転送するだけ。

これまで重要視されてきた仕事が、IT化によってあっさりと必要なくなってしまう。実に残酷な話です」

書類のチェックにあたっていた職員は全員の配置換えが決まった。どの部署に異動するかはまだ決まっていない――。

冒頭の職員はこうぼやく。

「新しい職場で能力を活かしてほしいと言われても、私はこの仕事を20年やってきたんです。これから新しい知識や技術を一から覚える気力はありません」

銀行員の仕事が激変している。これまで人の手によって行われてきた仕事が、コンピュータに取って代わられていく。

今後、銀行の業務に導入されていく人工知能、AIは金融業に変革をもたらす。AIは単なるプログラムではない。自ら学び、進化していく。周知のとおり、囲碁では世界チャンピオンをAIが負かし、今後、二度と人間は勝てないと言われている。

定められたルールと情報を入力すれば、人間の知能とは比べ物にならないスピードで「正解」へとたどり着くのだ。その能力は、金融業という分野でも圧倒的なパフォーマンスを発揮する。

その結果、ダブついた人員は行き場を失い、閑職に追いやられる。彼らを組織内に抱えるだけの体力があるうちはいい。だが、長くはもたない。

AI導入と仕事の置き換えは大企業の正社員から始まる!

そしてはっきりと指摘しておきたいのは、上記の様なAI導入と仕事の置き換えは、現在は将来安泰と考えられている大企業のホワイトカラー正社員から始まるということです。

最初の段階では、AI導入による人員削減は、中小企業や零細企業の従業員などが対象ではありません。なぜなら中小企業や零細企業は、最先端の超高額のAI技術などを他の企業に先駆けて現場に導入する資金や経営的余裕などがないからです。

また一方で、フリーターや非正規労働者は高くとも時給1,000円~1,300円程度と正社員と比較して安価なコストで働かせることが出来ますので、わざわざ今はまだまだ高額の最新AI技術を導入して彼らの様な人員を削減するコスト的なメリットがありません。

逆に、かつては安定と将来安泰の象徴の様に考えれていた銀行などの大企業ほど、高額のAI技術を中小企業などより先駆けて現場に導入出来る資金力があり、また大企業のホワイトカラー正社員は高給ですので、その人員をAIに変えることのコスト的なメリットが高い。

この結果、かつては安定と将来安泰の象徴の様な存在であった大企業のホワイトカラー正社員ほど、AIに仕事を奪われて失職して路頭に迷う可能性が高い。その未来は安定とは程遠く、将来へのリスクが非常に高いのです。

非常にロジカルな結論ですね。

そして実際に、上で紹介した大手信託銀行のベテラン専門職のケースの様に、大企業のホワイトカラー正社員がAIに仕事を奪われる事態が、現実の職場で起き始めているということです。

正社員と比べてのフリーターの有利さは圧倒的な身軽さ

この様に人間が担ってきた多くの仕事がAI(人工知能)に奪われて行く中で、正社員と比べてのフリーターの有利さは圧倒的な身軽さにあります。

逆に新卒からずっと一つの大企業で、そして大企業の歯車としてごく限られた分野の知識しか持たない大企業の正社員は、その様な状況では潰しが利きません。

もちろん大企業の中でもリクルートの様な自由で独立的な社風であり、会社を辞めてから独立起業し成功している元社員が非常に多いなど、会社を辞めても食べて行ける様な実戦力が働きながら身に付く大企業も多くあります。

しかし、大企業の大半では官僚的な体質の企業がまかり通っていますので、その様な大企業で働いている社員の多くは、将来AIに仕事を奪われて会社を放り出されても潰しが利かず露頭に迷うしかないでしょう。

一方で身軽に働き方を変えて行けるフリーターは、ある職場の仕事がAIやロボットに奪われても他の職場のアルバイトを探せばいい、ある職種の仕事がAIやロボットに奪われても他の職種のアルバイトをすればいい、とAIに仕事を奪われても次々とバイト先を変えることで潰しが利きますので、結果的に逆にこれからの時代では非常に安定しているのです。

今はまだ正社員の方が非正規社員よりも得な面もある

ただ、まだまだ多くの企業や職場ではAI導入がまだまだ進んでいませんので、現時点では正社員になった方が給与や待遇などの面で非正規社員でいるよりも得な面もあります。

ですので、この記事のタイトルも「15年後の日本ではフリーターが勝ち組」という表現にしたということです。

これから設備投資の為の潤沢な資本力を持つ大企業から先行する形で、多くの企業の職場や職種でAI導入が進み、大量のホワイトカラー正社員達がAIに仕事を奪われていきますので、フリーターとの逆転現象が決定的となるのが、2017年現在から15年後の2030年代前半くらいになるという予測です。

現在の労働市場は若者不足や団塊世代の引退などにより、圧倒的な人手不足の売り手市場ですので、20代の非正規やフリーターの方へも正社員としての求人は多くあります。

きちんと会社を選べば、私の勤め先の様に中小企業や零細企業の中にもホワイトな待遇の企業は沢山ありますので、このバブル期を超える有効求人倍率というチャンスに、就職活動でその様な会社を選んで就職してしまうのも手です。

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「どうしても正社員になりたい!」とフリーターからの正社員就職を検討の方は上の記事をお読み下さい。

また、もしもフリーターから正社員への転職をお考えなら、以下の記事で私自身の実体験などからブラック企業を見分ける方法など書いていますので、是非参考にして下さい。

本格的にAIに仕事を奪われる15年後の日本を見据えて

すでに現在40代後半から50代の正社員は、今から15年後には定年退職の年齢を迎えていますので、おそらくこのまま勝ち逃げでしょう。年金制度が実質的に破綻して老後に不安はありますが、退職金も十分に得て他の年代と比較して恵まれた生活を送ることができるでしょう。

一方で現在20代~40代前半までの若手や中堅の場合、現在は大企業の正社員として働いていても決して将来安泰ではないことを肝に銘じて置かなければなりません。

逆に、辛い辛い逆境を耐え続けてその頃までフリーターを続けていた方は、労働市場では完全に勝ち組ですので、AIに仕事を奪われ失職して新人としてアルバイトを始めた元大企業の正社員たちを、バイトの先輩として顎でこき使ってやって下さい。

もちろんあなたが良い人なのであれば、負け組に転落してあなたの後輩となった彼らを憐れみの目で見て優しくしてやっても構いません。

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以上、「なぜ15年後の日本ではフリーターが勝ち組なのか?フリーターの身軽さが逆境での武器となる」の記事でした。

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