会社や職場に満足していても転職出来る準備を進めておくことが必須の時代になっている

現在は会社や職場に満足している会社員も常に転職出来る準備を進めておくことが必須の時代になっています。一度正社員として会社に就職すれば定年の年齢まで勤め続けることが当たり前という時代は、もう完全に終わってしまっているのです。

急激な社会変化の中で一寸先は闇の時代に突入している

なぜ常に転職出来る準備を進めておくことが必須なのか、それは現在の日本は急激な社会変化の中で一寸先は闇の時代に突入しているからです。

たとえ現在働いている職場の労働環境や給与や待遇に満足していたとしても、技術革新によって急激にシェアを奪われ会社の経営が悪化したり破綻するかもしれない、またはAI(人工知能)の業務への導入によって仕事を奪われてしまうかもしれない、それによって大規模な人員削減や大幅な給与カットが行われたり待遇が悪化するかもしれない。

この様に激変の時代である現在では、たとえ現在は好調で経営の安定した大企業に勤めていたとしても一寸先は闇の状態なのです。

ほんの少し前までの日本では、シャープといえばバブル崩壊後の不況下であってもその収益を伸ばし続ける日本の製造業の花形企業であり、まさに日本の会社経営のお手本の様な存在の大企業とされていました。

以下は2005年の記事ですが、当時のシャープは液晶テレビと携帯電話の売上好調で、過去最高益を記録していました。まさに「この企業に入社すれば定年まで将来安泰」目される様な企業の筆頭だったのです。

2005.04.26 シャープ、液晶・携帯好調で過去最高決算 – ITmedia NEWS
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0504/26/news048.html

シャープが4月26日発表した2005年3月期連結決算は、売上高、利益とも過去最高を更新した。液晶テレビと携帯電話が好調で、売上高は前期比12.5%増の2兆5398億5900万円、営業利益は同24.1%増の1510億2000万円、経常利益は同25.9%増の1405億1100万円、純利益は前期比26.6%増の768億4500万円に伸びた。

液晶テレビが大型を中心に伸び、出荷台数・金額ともに同1.8倍の272万台、3087億円に拡大。携帯電話の出荷台数は同15%増の998万台、金額は同21%増の4022億円に増え、PCの苦戦やフラッシュメモリ価格低下によるICの売り上げ減を吸収した。

来期も大型液晶テレビの開発・販売に力を入れるほか、独自技術を生かした第3世代携帯電話や白物家電を投入するとしている。

来期の連結業績予想は、売上高2兆7500億円(前期比8.3%増)、営業利益1600億円(同5.9%増)、経常利益1500億円(同6.8%増)、純利益870億円(同13.2%増)。

この様な際立つ業績好調を受けて、その後のシャープは就職戦線でも圧倒的な人気を集め、2010年卒業予定の大学生の就職人気企業ランキングでも、理系学生の就職人気ランキングで7位のトヨタ自動車を上回り6位にランクインするなど、シャープはまさに輝かしい未来が約束された憧れの就職先という存在でした。

2009 年度大学生就職人気企業ランキング調査結果発表 – マイナビ
https://saponet.mynavi.jp/wp/wp-content/uploads/2016/11/kigyourank_2010.pdf

このたび調査回答数22,077件にて2010年3月大学卒業予定者の調査結果がまとまりましたので、文系ランキング(総合・男子・女子)・理系ランキング(総合・男子・女子)を各上位 100 社まで発表させていただきます。

しかし、状況は激変します。

この様に2009年の就職ランキングでは将来安泰の大企業であり最高の就職先の一つと目されていたシャープは、そのわずか2年後の2011年度には、低価格製品を供給する中国や韓国などのライバル企業の本格的な市場参入による液晶分野の急激な不振を原因とする業績悪化で、年間3760億円もの巨額の赤字を垂れ流す深刻な経営危機に陥ります。

シャープ、2011年度通期連結決算は3,760億円の赤字 – AV Watch
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/530005.html

シャープは2011年度通期連結決算を発表した。連結売上高が前年度比18.7%減の2兆4,558億円、営業利益はマイナス375億5,200万円(前年度比1,164億円減)、経常利益はマイナス654億3,700万円(同1,245億円減)、純利益はマイナス3,760億円(同3,954億円減)と大幅な赤字を計上した。

同社は第3四半期決算発表時に’11年度業績を下方修正し、純利益はマイナス2,900億円としていた。その後、経営陣の交代や、鴻海精密工業(ホンハイ)との資本提携などの施策を打ち出しており、事業構造改革費用などが追加されている。’11年度の特別損失として、大型液晶操業損失が258億円のほか、構造改革費用1,171億円(IGZOパネル生産転換のために377億円、大型液晶の経営体制改善で681億円)など、合計1,547億円を計上している。

この様に2011年度から深刻な業績不振と経営危機に陥ったシャープは、現在では経営破綻すら現実のものとして懸念される状況となっています。

2016.06.13 シャープ倒産を視野に銀行が「破綻懸念先」区分に…鴻海との提携失敗との判断か – ビジネスジャーナル
http://biz-journal.jp/2016/06/post_15462.html

シャープの2016年3月期連結決算は最終損益が2559億円の赤字(前期は2223億円の赤字)だった。主力の液晶パネル事業でスマートフォン(スマホ)向けの中小型パネルが苦戦、在庫の評価損など特別損失が膨らみ、312億円の債務超過に陥った。

(中略)

「関係者の話を総合すると、自己査定結果はみずほが『要管理先』、三菱UFJは債務返済の可能性をより低く見る『破綻懸念先』に引き下げたもよう。これに伴い(三菱UFJは)1千億円弱の不良債権処理費用を計上した。一方、みずほは15年3月期までに前倒しでシャープ関連の貸倒引当金を積み、16年3月期は追加費用を計上しないで済ませた」

銀行は融資先企業ごとに、財務状況や融資の返済状況を勘案して区分を変えている。債務者区分は、次の6つの段階に分かれる。

1.正常先、2.要注意先、3.要管理先、4.破綻懸念先、5.実質破綻先、6.破綻先

要管理先以下がいわゆる「不良債権」に該当する。破綻懸念先とは「経営難で改善が見られず、長期延滞の融資がある企業」のことだ。

好調な業績によって就職ランキングでトヨタを上回るほどの圧倒的な人気を集めた将来安泰の象徴の様な大企業が、そのたった数年後には巨額の赤字を垂れ流す深刻な経営危機に陥り見るも無残な状況に転落している。

このシャープの様なケースが、今の激変の時代では当たり前のこととなっているのです。

万が一に備えいつでも動ける様に準備をしておくしかない

この様な一寸先は闇の激変の時代で私達がなすべきことは一体何でしょうか。それは万が一の状況に備え、いつでも動ける様に準備をしておくことです。

たとえ将来安泰に思える大企業に正社員として勤めていようが、現在は業績が好調で待遇や給与にも満足していようが、たった数年後であってもその安定や待遇が続いている保障はどこにもありません。

企業が業績悪化や経営不振に陥れば、大企業であっても大規模な社員の人員削減が断行され、給与が大幅にカットされることは不可避です。

そして現在の待遇や環境に安心し切り、全く転職出来る準備などしていないままに、この様な危機を迎えてしまったら一体どうなるか、そこには悲惨な現実が口を開けて待っています。

大企業を辞めた人のその後――転職もままならず、家族も失って… – 日刊SPA!
https://nikkan-spa.jp/839671

大企業だろうと業績悪化が続けば経営破綻は避けられない。今でこそ会社再建に成功したが、当時は1万6000人もの社員がリストラされている。

「JALの社員であることに誇りを持っていたけど、会社には残れなかった。正直、ほかの会社で働く自分の姿が想像できず、希望の転職先もありませんでした」

そう振り返る村田克之さん(仮名・45歳)が同社を辞めたのは’11年。家族を養うために大手機械メーカーの営業マンに転身するも人間関係で悩み、1年足らずで退職。妻は激しくなじったという。

「JALを辞める前から夫婦仲がギクシャクしていて、リストラを伝えた時も『ご近所に顔向けできない!』ってキレるくらいですからね。当然、夫婦仲はさらに険悪な状態となり、転職先を辞めることを伝えてしばらく経った頃、息子を連れて出ていきました」

●村田克之さん(仮名・45歳)
◯JAL(800万円)⇒旅館従業員(400万円)
◯大企業でのポジション/営業部部長
◯家族構成/独身(バツイチ・子供2人)
◯退職理由/リストラ

そうして仕事と家族を失った村田さん。それでも職を得るために転職活動に励むも応募するのは有名企業や上場企業ばかり。元JALの看板も通用せず、書類選考すら通らない状況が続いたとか。

「ハローワークで『現実を見なさい』と言われても受け入れることができなかった。ただ、自分の生活もあるし、息子の養育費を払うためにも仕事は必要。現在は伊豆の旅館で働いていますが理由はありません。ヤケクソで応募したところに採用されただけなんです」

年収はJAL時代より400万円減。しかも、営業担当者として毎週のように都内を訪れ、仕事量自体はJALよりもずっと多い。

この事例の様な最悪の事態に陥らない様に、私達は常日頃から万が一に備えて、いつでも動ける様な準備を続けていなければなりません。

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以上、「会社や職場に満足していても転職出来る準備を進めておくことが必須の時代になっている」の記事でした。

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