たった一つの会社に依存する不安定な正社員。複数の勤務先の確保が可能な安定職の派遣社員

「正社員は将来安泰で派遣社員は不安定だ」というのは完全に2000年代までの過去の話です。

これからの日本では、たった一つの会社に依存する不安定な正社員と、複数の勤務先の確保が可能な安定職の派遣社員という認識が正解となります。

大企業も倒産が当たり前の時代に一企業に依存するリスク

大企業も倒産が当たり前の時代に、一企業に収入源の全てを依存する旧来の正社員という働き方のリスクを冷静に考えれば、正社員という働き方は、現在の日本では非常にリスキーだということが言えます。

そこで「正社員という不安定な職業」のリスクを出来るだけ避けて安心しようと、学生や若者たちも就職活動では有名な大企業や業績好調で将来安泰のホワイト企業に必死に就職しようとします。

しかし、その様な業績好調で将来安泰に見える大企業やホワイト企業は、現時点での業績が好調だというだけであり、将来もその好調が続く保証など1ミリもありません。

そして一つの会社に収入源の全てを依存する正社員は、万が一勤め先の企業が経営不振や倒産となれば、会社と共倒れして職と収入源を全て失い、路頭に迷う他なくなります。

これが正社員として働くこと、正社員として生きることのリスクなのです。

現在将来安泰に見える企業も10年後の未来は分からない

現在は将来安泰に見える企業であっても、10年後の未来は全く分かりません。

2009年度に発表された大学生就職人気企業ランキングでは、理系学生の就職人気ランキングであのトヨタ自動車をも上回り上位に君臨していた憧れの人気企業がありました。

当時、液晶分野の好調によって躍進していたシャープです。

「シャープに入社すれば安泰の将来と輝かしい未来が保証される」それが2009年当時に就職活動を行っていた多くの理系の学生達の共通認識でした。

2009年度大学生就職人気企業ランキング調査結果発表 – マイナビ
https://saponet.mynavi.jp/wp/wp-content/uploads/2016/11/kigyourank_2010.pdf

■理系総合ランキング:上位10社

順位 企業名 得票
1 ソニー 503
2 パナソニック 460
3 資生堂 422
4 サントリー 356
5 味の素 352
6 シャープ 343
7 トヨタ自動車 330
8 旭化成グループ 289
9 キヤノン 279
10 カゴメ 276

この「入社すれば安泰の将来と輝かしい未来が保証されるはずのシャープ」が現在どの様な状況にあるか、経済ニュースをご覧になってる方であればご存知でしょう。シャープはかつて好調だった液晶分野の大不振によって深刻な経営危機に陥っています。

シャープ経営危機 根本原因は? 競争激化、主力の液晶不調 – 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/economic_confe/list/CK2015042402000145.html

テレビ事業の不振などで二〇一二年に経営難に陥ったシャープが再び危機に直面している。液晶パネルや太陽電池事業が苦戦し、一五年三月期の純損益は二年ぶりに赤字に転落する見通しだ。再建に向けて大規模なリストラを実行する方針だが、本当に再建できるのか。経営不振の根本的な原因は何か。(伊藤弘喜)

Q シャープの経営はなぜ苦しいの。
A 売上高の約三分の一を占める液晶事業が不調なのが大きい。ここ二年ほど堅調だったスマートフォン向けの小型液晶パネルの価格が、中国で昨年ごろから下落しはじめて苦しくなった。タブレット端末向けの中型液晶パネルの需要も伸びていない。

Q 復活の兆しがみえていたはずでは。
A 近年はテレビや太陽電池事業の不振をスマホ向けの液晶事業で穴埋めしてきたが、この分野も不振に陥り苦しくなった。

Q 急に業績が悪化したのはなぜ。
A シャープは省エネに優れた液晶「IGZO(イグゾー)」や精細な液晶「LTPS」など業界屈指の液晶技術を築いてきた。だが中国などで多く売れるのは、高価格・高機能の製品より価格が安い製品。低価格で売り込む国内外のメーカーに追い上げられている。追加の投資で、また新しい技術を構築したいところだが、過去の経営危機の影響で資金面の余裕もない。

Q 液晶以外の事業はどうなの。
A 液晶に次ぐ規模の太陽電池事業も、政府が太陽光発電の買い取り価格を下げる制度変更を実施して需要が細り、採算が悪化した。海外メーカーとの競争も激しい。

そしてこの様な深刻な経営不振と倒産危機により、かつて憧れの企業として隆盛を誇ったシャープは今や「自爆営業」が横行する完全なるブラック企業と成り果ててています。

自爆営業 – Wikipedia

自爆営業(じばくえいぎょう)とは、企業の営業活動において、従業員が自己負担で商品を購入し、売上高を上げる行為のこと。全てはノルマ達成のために行なわれる。営業成績のために身銭を切る行為を自爆になぞらえた比喩である。

■シャープの例
家電製造大手のシャープは、2015年11月20日、全社員(17,436人)を対象とした、自社製品購入を促す「シャープ製品愛用運動」を開始。また、専用サイト「特別社員販売セール」を開設し、役員20万円、管理職10万円、一般社員5万円を目標とした自社製品の購入の呼びかけを始めた。購入額の2%が販売奨励金としてバックされる。会社側は、イントラネット上で社員の購入状況をチェックし、誰がいくら使ったかまで把握するとしている。

この様に、たった10年も経たない間にこの世の中の潮目は180度変わる。トヨタを上回る人気を誇っていた業績好調の大企業であっても、経営不振により奈落の底へと突き落とされる。それが今の日本が迎えている激変の時代なのです。

この様な一寸先は闇の激変の時代で、たった1つの会社に全てを依存する旧来の正社員という職業は、決して安定職とは言えません。

「正社員は安定職である」という認識は単なる幻想にしか過ぎないのです。

複数の勤務先の確保が可能な真の安定職の派遣社員

この様に1つの会社だけに収入源や仕事の全てを依存する将来の不安定な正社員とは違い、真の安定職である派遣社員は複数の勤務先で仕事をすることが可能です。

仮に契約解除などによって一つの派遣先の仕事が無くなったとしても、もう片方の仕事が残っていれば仕事や収入が完全に途絶えてしまうことはありません。

1つの会社から解雇されれば終わり、勤め先の会社が倒産してしまえば終わりの正社員とは違い、派遣社員はリスクを分散する働き方も可能なのです。

そして安定職の派遣社員をより後押しするのが、現在の日本の慢性化する人手不足です。

この人手不足は一時的な現象ではなく、人口動態から日本の生産年齢人口(15歳以上65歳未満の人口)の減少は今後もさらに深刻化していくことが確実ですので、人手不足がさらに加速していくことは100%確実です。

日本の生産年齢人口、2050年までに3100万人減少か IT活用が解決のカギ? – ライブドアニュース
http://news.livedoor.com/article/detail/13266242/

■2050年には3100万人の働き手減少、企業の打ち手はIT活用

少子高齢化、人口減少が進む日本では人手不足が深刻化している。これに対して、政府は働き方改革、賃上げ、子育て支援と様々な施策を打ち出してはいるものの、問題は解消していない。なぜかといえば、人材不足の大きな要因となっているのが、高齢化社会による生産年齢人口の減少であるからだ。

総務省が2014年に発表した日本の生産年齢人口の推移によれば、下の図のように、2010年から2050年のうちに、3,100万人もの生産年齢人口が減少すると言われている。

この様に人口のボリュームゾーンである団塊世代の全員が、労働市場から引退する65歳以上の年齢になっている2015年以降の日本では、深刻な人手不足が常態化しており、どこも人手不足で仕事が有り余っている状態が続いています。

これだけの人手不足で仕事が溢れた状態で、リーマンショック後の様な「派遣切り」の心配などは完全に過去のものであり、これからの日本では派遣社員の仕事が完全に途切れることは今後20年間くらいの当分の間あり得ません。

仮に1つの派遣先の契約が切られたとしてもすぐに次の派遣先が見つかる状態ですので、全く生活の不安や将来の心配など抱える必要がないのです。

それでもやはり「派遣社員は雇用が不安定だ」「派遣切りで仕事を失ってしまったらどうしよう」となんとなく不安に思ってしまう方は、以下の記事をお読みください。派遣社員が失職のリスクを回避する為に万全を期す方法をご紹介しています。

参考:派遣切りでの失職のリスクと不安を回避する方法は複数の人材派遣会社に登録すること

以上、「たった一つの会社に依存する不安定な正社員。複数の勤務先の確保が可能な安定職の派遣社員」の記事でした。

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