リア充が大量に流れ込んだ2010年代のインターネット。ニコニコ動画などのヲタクコンテンツは斜陽に

2010年代のインターネットはスマホなどの普及で、それまでインターネットにそれほど接して居なかったリア充(リアル充実組)が大量にインターネットに流入する時代となりました。

この様なインターネットのリア充化の流れによって、動画投稿サイトであるニコニコ動画や匿名掲示板の5ちゃんねる(旧・2ちゃんねる)などの典型的な日陰者のヲタク向けのコンテンツは、急激な斜陽の時を迎えています。

カドカワの4~6月期、最終赤字に転落 ニコ動有料会員、減少止まらず –
MSNニュース

カドカワが8月10日発表した2017年4~6月期(2018年3月期第1四半期)の連結決算は、最終損益が2300万円の赤字に転落した(前年同期は10億5900万円の黒字)。ニコニコ動画の有料会員数が236万人に減少し、Webサービス事業は営業赤字だった。

売上高は前年同期比1.9%増の499億円だった一方、営業利益は71.1%減の7億9000万円にとどまった。出版事業や映像・ゲーム事業は増収だったものの、出版事業では紙書籍が厳しく、映像事業は実写の劇場公開作品が低調だったことなどから減益だった。

Webサービス事業は、「ニコニコ超会議」の来場者が過去最高となり、「ニコニコチャンネル」の有料登録数が61万人に拡大した一方、プレミアム会員数の減少で売上高は3.9%減の76億円にとどまった。今秋公開するniconicoの新バージョン開発費用の負担もあり、営業損益は7200万円の赤字(前年同期は4億4800万円の黒字)に転落した。

プレミアム会員は16年3月末の256万人で頭打ちとなり、12月末には252万人、17年3月末には243万人と減少が続いている。

niconicoの新バージョン(く)(読み方:クレッシェンド)では、サーバや画質、遅延の問題が解決される上、スマートフォン対応や最先端の機能の搭載で、「デジタルネイティブ世代の多様なニーズへの対応を強化する」という。

かつての存在感を失った「2ちゃんねる」の明日はどっちだ – ITmedia
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1602/11/news019.html

しかし、一時は日本のネット文化の象徴となっていた2ちゃんねるも、現在ではユーザーの減少・高齢化などによる斜陽化の一途をたどり、かつての影響力や存在感は大きく失われているように感じます。

(中略)

2ちゃんねるユーザーの過半数が30~40代であるという情報がネットレイティングス社(現・ニールセン株式会社)の調査によって報告されたのは、もう8年も前の2008年頃になります。

(中略)

もしユーザーの入れ替わりがなかった場合、現在は40~50代が主流になります。

(中略)

現代の若いネットユーザーやアクティブなユーザー層には、2ちゃんねるにわざわざ触れるだけのメリットがないという点も強いでしょう。ネットには昔よりぐっと知識のアーカイブが増え、SNSによって情報の共有も素早くなり、同好の士との接点が急速に身近なものになりました。以前、僕がアンケートツールを用いてまとめブログに関するアンケート調査を行ったところ、やはりまとめブログを利用する理由の中には「2ちゃんねるにはノイズが多すぎる」といったものがありました。情報の取捨選択は大量のノイズの中から行うものであり、そうやってリテラシーが培われていくものですが、もともとノイズが多いと分かりきっているところに好きで飛び込む必要性などないのです。

また今の若い人にとってネットの触れ方は、かつてよりミニマムであったりクローズドであったりするということも影響しています。若い人が「自分の知り合いしか見ていない」と思いSNSで悪事自慢をして炎上するケースは枚挙に暇がありませんが、これはそもそもSNSの特性を十分に理解していなかった場合が多く、ネットに関しもっとヘビーで有用性のある知識を携えた若者であっても、「広大な空間を狭く捉えて使う」という意識の面ではさほど変わらないのではと思います。あまり広く手を伸ばし続けると、どこかで自分の手に収まらなくなるということを、ネットの歴史が教えてくれたからです。

信頼できる他者と信頼できるコンテンツを、信頼できるソースと信頼できる空間(そんなものがネットにあるとは思えませんが)を厳選しコンパクトに遊ぶということは、当然というべき洗練さであり広くプラスの要素ではあるのですが、そういった意識は2ちゃんねるのように不信と雑多で構成された領域とは非常に相性が悪いと言えます。

かつては現実世界で居場所を得られない引きこもり廃人や日陰者のヲタク達が、朝から晩までどっぷりとつかり匿名でブツブツと世の中に対する文句を言ったりする逃げ場所であったのがインターネットでした。

しかし、2010年代以降はスマホの普及などでリア充達が大量にインターネットに流入し、一般社会で充実した日々を送るリア充達が日常の片手間に、サッと2chまとめサイトなどで情報を得る為のメディアとなっている。

この様なインターネットの「変質」により、旧来の日陰者のヲタクの為のアングラ的なWEBサービスであったニコ動(ニコニコ動画)や2ch(2ちゃんねる)などが衰退して斜陽となり急速にその存在感を失い、代わりにツイッターやインスタグラムなどのリア充的なSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が存在感や利用者数を拡大していく。

これが2010年代のインターネットの世界で起こっている出来事の核心です。

2020年代の日本は2ch固定が思想的な指導者となる

この様に2010年代に入りスマホの普及などで急速にリア充化が進んだインターネットですが、数年後に間もなく訪れる2020年代のインターネットは一体どの様な世界になっているでしょうか。

2020年代の日本では、2ちゃんねるのコテハン(固定ハンドル)が、社会に大きな影響を及ぼす思想的な指導者になります。

冗談ではなく2020年代の日本では、2ちゃんねるのコテハンが総理大臣になる時代も到来するのではないかと私は考えています。

なぜ2020年代の日本では2ちゃんねるのコテハンが思想的な指導者になるのか。

その理由は、かつては2ちゃんねるはインターネットの中でも息を潜める様な地下のアングラ的な世界でしたが、拡声器の役割を果たす2chまとめサイトが増殖したことによって2ちゃんねるの書き込みがアングラの世界を飛び出しインターネットの表の世界にも拡散される様になったこと、そしてスマホの普及などによってその2chまとめサイトを閲覧するインターネット人口が大幅に増加したこと、これらによって2ちゃんねるの社会的な影響力が今後は非常に強まることが考えられるからです。

そしてその様に非常に社会的な影響力が強まっていることとは裏腹に、2ちゃんねる自体の書き込み数は減少の一途であり、かつての全盛期から比べるとコテハンの数も非常に減少している。希少性が増したことによってコテハンの発信の価値は相対的に上昇しているわけです。

もちろん現在はツイッターなども強力なメディアですが、逆にツイッターは自ら情報を発信するユーザーが非常に多いがために、膨大な数のフォロワーを持つ有力なユーザーが乱立している。

その結果、ツイッターでは有力なユーザー同士で影響力を打ち消しあってしまうわけです。

さらに、ツイッターの場合は非常に有力ユーザーもフォロー・フォロワーという関係の閉じたコミュニティ空間でそれぞれの大量の信者を囲い込んでバラバラに封建的な国を作る様な戦国時代的な状態であり、インターネット全体に影響力や発信力を持つことはない。

ツイッターで多くのフォロワーを持つ某イケダハヤトなども、反論からはブロックで即逃げてしまい信者相手の閉じたコミュニケーションしか構築することが出来ない。

私自身はイケダハヤトの意見は大半は正論ばかりだと思いますが、しかし、コミュニケーションの方法論として反論は即ブロックして逃げてしまうという閉じたコミュニケーションを取っている時点で、所詮は小さなお山の大将にしかなれないのです。

もちろんお山の大将が悪いという訳ではなく、反論に向き合うことが出来なければ、公の場で討議して大多数を説得することが求められる国の思想的指導者や総理大臣にはなれないということです。

一方でオワコン状態の2ちゃんねるで書き込んでいるという時点でツイッターユーザーと比較して少数派であり、さらにそのオワコンの2ちゃんねるでの固定ハンドルとなれば、その希少性はさらに高い。

それにも関わらず、まとめサイトによってインターネットを利用するユーザーに向けて際限なくオープンに書き込み内容等が拡散されるわけですから、1人あたりの社会への影響力は非常に大きい訳です。

つまり2ちゃんねるでコテハンとして書き込んでいるだけで、人々の想像する遥か以上の存在感と影響力を社会に対して発揮出来るようになる。

おそらく2020年代以降の日本、そして日本のインターネットの世界では、その様な状況が訪れるというのが私の未来予測です。

「2chのコテハンから総理大臣が選ばれるとか、コイツは頭が沸いてるのか」と思われるでしょうが、この予測は一応頭の片隅にでも入れておいて頂いて、もしも本当にその様な未来が実現した場合、「当時はキチガイとしか思ってなかったけど、そう言えばこんなこと言ってた奴がいたな」と思い出して頂ければ幸いです。

総理大臣になりたい方は、2ちゃんねるでコテハンデビューするといいかもしれません。

以上、「リア充が大量に流れ込んだ2010年代のインターネット。ニコニコ動画などのヲタクコンテンツは斜陽に」の記事でした。

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