「長時間の激務に耐えられない。富士通を辞めたい」というソフト開発職の方はIT業界での転職を検討して下さい

「長時間の激務に耐えられない。富士通を辞めたい」「これ以上のブラック労働には耐えられない」「給与は高くなくともワークライフバランスが実現出来る会社で働きたい」というソフト開発職やソフトウェアエンジニアの方は、「IT業界はブラックだ」「エンジニアの仕事はブラックだ」と決めつけてIT業界から異業種へ離れてしまわずに、まずは同じIT業界での転職を検討して下さい。

富士通やその関連会社に入社して働かれた優秀なソフトウェアエンジニアやソフト開発職の方は、深刻な人材難のIT業界では多くのIT関連企業から引っ張りだこですので、異業種に転職してしまうよりもIT業界内で転職をした方が、遥かにホワイトで良い待遇の企業に就職出来る可能性が高いです。

大手企業でありながら一部で過酷な激務が存在する富士通

富士通は誰もがその名前を知る様な圧倒的なブランド力を誇る有名大手企業でありながら、富士通やその関連会社の一部では想像を絶する過酷な激務や長時間のブラック労働が存在しています。

富士通の関連会社のブラック労働の事例としては、2006年に100時間以上に及ぶ時間外労働などの長時間労働と過労を原因とする鬱病治療薬の過量服用による急性薬物中毒での死亡者を出し、2012年にはブラック企業大賞にノミネートされて「業界賞」を受賞した富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)が有名です。

富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ – Wikipedia

株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ (ふじつうソーシアルサイエンスラボラトリ、FUJITSU SOCIAL SCIENCE LABORATORY LIMITED )は、ソフトウェア開発、システム構築などを行う富士通の連結子会社(完全子会社)。

■従業員の過労死

2002年4月同社入社の男性従業員が、2006年1月26日医師より処方された薬を過量に服用し死亡した。この男性はシステム開発に従事していたが、何らかのストレスにより、遅くとも2003年9月下旬ころまでに精神障害を発症していた(あくまで予測である)。休職と復職を繰り返したが、その時点での退職を選ばず、本人が復職を選択し、精神障害から回復することなく死亡に至った。

■死亡した従業員の労働状況

  • 月当たり100時間以上に達する時間外労働とその連続。徹夜作業や休日出勤。
  • プロジェクトに増員無し。
  • 仮眠用の十分な設備がなく作業場所での疲労回復が困難。
  • 狭い1人当たりの作業スペース。従業員数が多く恒常的に二酸化炭素量が基準値を超過。
  • ミスが許されず神経を使う作業。反面比較的単純作業の繰り返し。達成感や満足感の不足。

大賞・各賞の受賞内容のご報告 – 2012年ブラック企業大賞
http://blackcorpaward.blogspot.jp/2012/07/blog-post_31.html

【業界賞】SE業界

株式会社 フォーカスシステムズ 殿
株式会社 富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ 殿

貴二社は、近年理系学生の就労機会が増えているIT企業に属しますが、IT業界は「デスマーチ」という言葉で表現されるように、慢性的な長時間労働の温床と言われています。

また機械相手の孤独な作業を強いられるSEの仕事は鬱病を発症しやすいと言われており、実際に貴社でも、若手SEが鬱になった結果、死に追いやられています。

一方で労働行政や司法が、その仕事内容について理解が乏しいことから、労災認定を受けるのは他業界と比べても難しいとされ、業界の改善は依然遠い現状にあります。

そうした現状にあって過労死が正式に認定され、裁判で遺族が勝訴した貴社の事例は、痛ましいながらも貴重と言えます。

よって貴社をIT業界を代表するブラック企業と認め、業界全体が改善されるきっかけとなることを願い、「業界賞」を授与します。

2012年7月28日
ブラック企業大賞実行委員会

上記のブラック労働は富士通の関連会社の実例ですが、同様の過酷な労働は本社でも当たり前の様に存在しています。

以下はかつて富士通の本社でソフト系開発職として働いていた富士通社員のエンジニアの方のブログ記事です。

院卒で富士通に入社後、ソフトウェアの開発エンジニアとして富士通の「山奥の工場」(沼津工場)に配属され「毎日2時までコードを書き、帰宅し、朝8時には会社にいてコード書いてました。」という過酷な生活を送り、月の残業は130時間弱、半年で600時間の残業という過酷な業務を経験した実体験となっています。

富士通に入社して10年が経った – blog
http://tnaoto.hatenablog.com/entry/2016/04/14/225223

■富士通の職種
よくSIerがーとか言われる業界ですが、富士通の職種はいろいろあります 。

特に大きな違いは、SE職と開発職の違いです。 ハード系開発職は、それだけで判別出来ますが、ソフト系開発職とSE職の違いを知らない方が多いかと思います。

SE職の中もいろいろありますがここは割愛します。就活する中で聞いてみてください 。

さて、今回いろいろ言われているのはこの「ソフト開発職」です。

僕の世代で、500人の同期の中、ソフト開発職はだいたい40人くらいでした。

「ソフト開発職」というのは、主にミドルウェアの開発を行っていて アプリケーションサーバやデータベース、運用管理ソフトを作っていたりします。 これらのミドルウェアの上にSEがフレームワークを作ったり、アプリケーションを乗せたりしています。 ソフト開発職のお客様はSEであって、実際の顧客に会うことはほぼありません。 会うことがあるとすれば、大きな障害が出て謝りに行くことが多いような気がします。

(中略)

C言語の経験(大学の実験程度)があるからと、コマンドを作る担当になりました(プロジェクトは5人くらい)。

しかし、2年目が若造が出来ることなんてごく僅かで、どうやっても作りきれる気はしませんでした。

どうやっても作れないので、僕は正直に無理です。と報告していましたが、

当時の上司は、

「お前しか出来るやつがいないから仕方ない。残業時間が100時間超えてしまうのは仕方ない(月上限が100時間、それを越える場合には3ヶ月で300時間という規定があった)。 上には説明しておくからどうにかやれ」

という指示でした。

気がつけば、表示上の月残業は130時間弱、半年で600時間の残業をしていました(当時の上限は年間900時間まで)。

毎日2時までコードを書き、帰宅し、朝8時には会社にいてコード書いてました。

一ヶ月半で8000行くらいのCのコードを書きましたが、全部覚えてしまっていました。 また、1つのコードで、windows,Linux(x86,x64,IA64),Solarisに対応するように書かなければならず、 mallocやmemsetの境界値でよく泣かされていました。

もちろん書いたコードに対してテスト等や結合をするので、半年以上時間がかかっています。

夢の中でコードを書き、visual studioでステップ実行デバックするデジャブもありました。

大企業である富士通の本社ですので残業代についてはしっかりと支払われ、労働量に見合う十分な給与は得られたようですが、「月の残業は130時間弱、半年で600時間の残業」というのは、普通の方であれば過労で心や体に変調をきたしておかしくなってしまうレベルの完全なブラック労働です。

大企業であり給与面ではそれなりの好待遇を得られる富士通ですが、現実問題としてこの様なブラック労働を理由に「これ以上激務に耐えられないので富士通を辞めたい」と転職を検討される方もいるのではないでしょうか。

閉鎖的な富士通の社風に不満を感じる若手社員も多い

私なども富士通という社名を聞けば「立派な会社」「一流企業」というイメージを思い浮かべますが、しかし会社の内部では特に若手社員を中心に職場や会社組織に対する不満は決して少なくないようです。

以下ははてな匿名ダイアリーの元富士通社員の方の投稿です。

新卒で富士通に入社し公共機関向けのシステム開発部門に所属して働きながら、「富士通という会社に未来を感じなかった」「やりたい仕事はできない」という理由で、3年で富士通を退職しWEBベンチャー企業へと転職した経験談となっています。

富士通を退職して思うこと – はてな匿名ダイアリー
https://anond.hatelabo.jp/20160424135253

筆者は、新卒で入社した富士通を三年で退職した。

退職から一年が経過し、新しい職場(WEBベンチャー企業)での仕事に慣れたこと、また、富士通の同期入社の友人から頻繁に転職の相談を受けるようになったこともあり、本エントリを執筆する。

はじめに、筆者の退職理由を簡単に述べると、富士通という会社に未来を感じなかったことと、やりたい仕事はできないだろうと判断したためである。

参考までに、筆者は公共機関向けのシステム開発部門に所属していた。

担当していた業務は様々で、小規模なシステム開発や、子会社・下請企業の管理であった。

内容をまとめると富士通の内部からの視点から

  1. 成果主義を謳いながら実態は年功序列主義
  2. 社内既得権益集団が絶対に損をしないルール
  3. 企業ビジョンを失った社員たち
  4. 発展途上国レベルの業務標準化
  5. 時代に取り残されたガラパゴス化した閉鎖社会

という富士通の企業体質や企業風土の問題点を認識させられ、富士通という企業の将来性に強い疑問を感じたことで、転職を決意したという転職経緯や退職理由が述べられています。

私などが外部から見れば「富士通は立派な一流企業」というイメージですが、この様に富士通に対して不満をお持ちの方や会社に将来性に危機感を感じている方も特に若手社員を中心に増加しているようです。

このページを読まれている方の中にも、企業の将来性に対する疑問ややり甲斐を感じられない業務への不満などという理由で転職を検討し、このページにたどり着かれた富士通社員の方も多いのではないでしょうか。

そして中には、「もうエンジニアの仕事は懲り懲りだ」「IT業界から離れてしまいたい」と異業種への転職を検討されている方もいるかと思います。

高度な専門技術を持ちながらIT業界から異業種へ転職してしまうのは勿体ない

しかし、「IT業界はブラックだ」「もうエンジニアの仕事はやりたくない」という理由で、高度な専門技術を持ちながらIT業界から異業種へ転職してしまうのは勿体ないことです。

特に富士通でソフト開発職を担当していたソフトウェアエンジニアの場合、経歴の見栄えも非常に良いためにIT業界では引っ張りだこですので、富士通よりも遥かにホワイトな労働環境で平均以上の給与や待遇を得ることも十分に可能です。

以下の2013年のTech総研による年収調査にある様に、ソフトウェア系のエンジニアの給与は総じて非常に高い水準となっています。

30代エンジニア2180人に聞いた平均年収の実態と満足度 – Tech総研
https://next.rikunabi.com/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=002284

■30代前半(30~35歳)・ソフト系の平均年収は525万円

まず、30代前半(30~35歳)・ソフト系の職種別の年収を見てみよう。ソフト系の全体の平均年収は525万円だ。だが、最も平均年収が高い「プロジェクトマネジャー」(733万円)と、「運用、監視、テクニカルサポート、保守」(477万円)の差は256万円と、職種によって同年代でも給与の差異は大きい。「プロジェクトマネジャー」に続いて平均年収が高い職種は「コンサルタント、アナリスト、プリセールス」(652万円)、「研究・テクニカルマーケティング・品質管理ほか」(579万円)。「基盤・インフラ」(575万円)、「ネットワーク設計・構築(LAN・Web系)」(547万円)、「通信インフラ設計・構築(キャリア・ISP系)」(543万円)など、サーバー・通信・ネットワーク系も平均値より高い。

勤務先の業種別に見てみると、平均年収が最も高いのは「金融・保険系」(744万円)。だが、最高年収と最低年収の金額が950万円もの開きがある。後で紹介するハード系では業種による年収格差が少ないため、職種による企業収益への寄与度、人的資源の稀少性などの要因があるのかもしれない。

「外資系SIer/NIer、コンサルティングファーム」(689万円)、「総合電機メーカー」(660万円)、「専門コンサル系」(656万円)、「大手SIer/NIer、コンサルティングファーム、ベンダー」(650万円)、「医薬品・化粧品メーカー」(622万円)が平均年収600万円を超えている業種。大手や外資系SIerやメーカー勤務エンジニアの年収が高いのはこれまで通りと変わらない。

この様にソフトウェア系のエンジニアは他業種と比べて平均給与もかなり高く稼げる職業ですので、せっかくの専門技術や職歴をドブに捨ててしまわずに、まずはIT業界の中でホワイト企業を探すことをおすすめします。

エージェントはITエンジニア専門のエージェントを活用するべき

転職支援エージェントや仕事仲介エージェントには日本国内でも多種多様な企業やサービスが参入していますが、高度なスキルと職歴を持つエンジニアの方の場合、その中でもITエンジニア専門のエージェントを活用することを強くおすすめします。

なぜなら、ITエンジニアという専門的な分野に特化したエージェントを活用することで、「専門技術の市場価値を熟知しているエージェントから高い技術に見合った給与の会社を紹介してもらえる」「専門知識の無い一般的なエージェントには難しい専門分野の仕事仲介をスムーズに行ってくれる」という絶対的なメリットがあるからです。

もちろん、一般的な転職支援エージェントや仕事仲介エージェントでもIT関連の案件を取り扱っていますが、その様な専門性の低いエージェントを利用した場合、スキルや専門技術に見合わない給与水準のIT企業や相場以下の報酬の業務案件を掴まされてしまう可能性も高いため、まずは必ずITエンジニア専門のエージェントに登録して転職先や仕事の案件を探すべきです。

以下の記事では、IT業界専門の転職サイトや営業支援サービスをそれぞれのサービスの特徴やメリット・デメリットを挙げながら分かりやすく比較しています。他のIT企業への転職やフリーランスエンジニアとしての独立を検討するIT技術者の方は是非参考にして下さい。

以上、「「長時間の激務に耐えられない。富士通を辞めたい」というソフト開発職の方はIT業界での転職を検討して下さい」の記事でした。

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