「電機メーカーには将来性がないのでパナソニックを辞めたい」という転職希望者が増えている

パナソニック(Panasonic)と言えば日本を代表する総合家電メーカーであり、日本人であれば誰もがその社名を知る超一流企業です。

しかし近年は「日本の家電メーカーの将来は暗いので脱出したい」「電機メーカーには将来性がないのでパナソニックを辞めたい」という転職希望者がパナソニック社員の方の間で増加してきています。

10年前のパナソニックはトヨタを上回る一流企業だった

2017年現在から約10年前のパナソニック(旧・松下電器)は、トヨタ自動車を上回る将来安泰の超一流企業と認識されていました。

リーマンショック直後の2009年度に発表された大学生就職人気企業ランキングにおいて、理系学生の就職人気ランキングであのトヨタ自動車をも大きく上回り2位に君臨していた憧れの人気企業が、2000年代の半ばから液晶分野の好調によって躍進していたパナソニックでした。

2009年度大学生就職人気企業ランキング調査結果発表 – マイナビ
https://saponet.mynavi.jp/wp/wp-content/uploads/2016/11/kigyourank_2010.pdf

■理系総合ランキング:上位10社

順位 企業名 得票
1 ソニー 503
2 パナソニック 460
3 資生堂 422
4 サントリー 356
5 味の素 352
6 シャープ 343
7 トヨタ自動車 330
8 旭化成グループ 289
9 キヤノン 279
10 カゴメ 276

■パナソニックの就職人気の理由

理系総合2位、2008年10月に社名変更をした『パナソニック』は6年連続トップ10入り、前年比6ランクアップと根強い人気を呈している。投票理由の特徴は「安定している・業界上位である・将来性がある」といった安定軸項目において全項目が平均的に高く(選社理由:安定している=11.8%・業界上位である=21.7%・将来性がある=8.8%)、抜群の安定性を学生が感じ取った模様だ。

2009年度の就職戦線では、アメリカのサブプライムローン問題に端を発したリーマンショックの影響から将来に不安を抱いた若者や学生の堅実志向・安定志向・大手志向が非常に高まっており、「安定している・業界上位である・将来性がある」という点で評価の非常に高かったパナソニックが根強い人気で就職人気ランキング2位に躍進していました。

この当時のパナソニックは就職先としてずば抜けた人気を誇る企業でしたので、この時期に入社されたパナソニック社員の方は凄まじい競争と倍率を勝ち抜いて入社した非常に優秀な方であり、他企業からすればまさに垂涎ものの人材の宝庫です。

巨額の赤字を抱え深刻な経営危機に陥ったパナソニック

この様に2009年度の就職戦線において、「安定している・業界上位である・将来性がある」という理由から将来安泰の一流企業として若者や学生にとっての憧れの就職先であったパナソニックですが、しかし、その後2011年から2012年にかけて二期連続でかつて好調だった液晶分野の大不振による巨額の赤字を抱えることになり、シャープと同様の深刻な経営危機に陥りました。

「もはやうちは負け組」と社長が危機宣言—2期連続で7,500億超の巨額赤字を計上したパナソニックは倒産寸前から復活した日産のV字回復に学べ – 現代ビジネス
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33958

「普通の会社ではないと自覚するところからスタートしなければならない」

「過去の投資判断に課題があった」

「もはやうちは負け組である」

パナソニックの津賀一宏社長は10月31日、2013年3月期第二・四半期決算発表の席上でこう語った。

同時に発表した2013年3月期通期の業績見通しでは、当期純損益を500億円の黒字予想から一転、7,650億円の赤字に引き下げ、63年ぶりの無配に転じる。パナソニックは前期も製造業では過去2番目に大きい7,721億円の当期純損失を計上、同社のような「優良企業」が2期連続の巨額赤字を計上するのは日本の企業史の中でも異例のことだ。

人員削減などのリストラによって本業の儲けを表す営業利益はどうにか黒字を確保したものの、営業外損益で事業構造改革費4,400億円を計上、さらに繰り延べ税金資産を4,125億円取り崩すことで巨額の当期純損失に陥った。

事業構造改革の主な内容は、携帯電話事業や買収した三洋電機のリチウムイオン電池や太陽電池の不振・事業縮小によって発生した減損処理(のれん代計上)に伴うもの。中村邦夫前会長(現相談役)時代から大坪文雄前社長(現会長)時代にかけての投資判断の誤りやM&A戦略の失敗のツケを払わされている形だ。

業績好調でトヨタを上回る人気を誇っていた将来安泰で安定経営のはずの一流大企業が、その後たった数年で巨額の赤字を抱える負け組に転落して深刻な経営危機に陥る。

まさに一寸先は闇という激動の現代を反映する出来事と言えます。

業績V字回復で経営危機を乗り越えたパナソニックだが…

その後パナソニックは、テレビ事業における8年ぶりの黒字化などの業績のV字回復によってどん底の赤字状態を見事に脱し、深刻な経営危機を乗り越えました。

パナソニックV字回復 テレビ事業が8年ぶりに黒字化 – All About NEWS
https://news.allabout.co.jp/articles/c/463493/

■パナソニックに成功をもたらした「組織編成の変更」

時事通信などは、営業赤字が続いていたパナソニックのテレビ事業が2016年3月期に黒字に転じる見通しとなったと報じている。大画面4Kテレビが日本や欧州で好調なためで、営業黒字は8年ぶりだという。

黒字化の背景には、プラズマディスプレイからの撤退など構造改革を進められたからという見方が強い。パナソニックの構造改革はどのように行われたのだろうか。組織マネジメントの専門家である大関暁夫氏が、パナソニックの「二度の組織改編」についてAll Aboutで解説している。

(中略)

パナソニックへと社名を変更した松下電器は、製品路線に生じた迷いに加え円高不況とアジア勢の台頭による低価格化の波を大きくかぶり、12年には史上最大の巨額赤字を計上。これ受けて事業部制への回帰することになる。円安の恩恵もあるが、事業部制への回帰によって市場ニーズを踏まえた「選択と集中」が行われ、プラズマディスプレイからの全面撤退、住宅関連部門、自動車関連部門への軸足シフトといった事業再編ができたのだ。

しかし、このパナソニックの経営再建は一時的な円安による特需や大規模な従業員の首切り・リストラによるコストカットによるものであり、メーカーの現場で働く多くの従業員の方からは、日本の家電メーカーの将来や未来は長期的に明るいものとは決して思われていません。

5年前より正社員を減らした500社ランキング – 東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/articles/-/113037

■1位パナソニックは13万人減、電機目立つ

東洋経済オンラインは、過去5年で正社員を大きく減らした上場企業を独自に調査。上位500社をランキングした。雇用期間の定めがなく解雇にも厳しい制限などがある「正社員」は、有価証券報告書で原則は従業員数として記載されている。直近本決算(2014年12月~2015年11月期)と5年前で比較して、その減少数を調べた。

(中略)

ランキングの1位はパナソニック。2010年3月期に38万4586人だった連結従業員数は、13万人あまり減少して、2015年3月期は25万4084人となった。この5年は、毎年1万人以上の規模で正社員が減っている。

そして2017年にはパナソニックからさらなる大規模な事業解体とリストラの発表があり、日本の電機メーカーの苦戦は顕著なものとなっています。

パナソニック リストラ再び デジカメなど6事業 収益源探し、悩む電機 – 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKASDC23H1G_T20C17A3MM8000/

パナソニックが不採算の6事業を対象に一段のリストラに踏み切る。2018年3月期に液晶パネルの生産ラインや半導体事業会社の株式の売却を検討するほか、今春にはデジタルカメラなど3つの事業部を解体して人員を減らす。12年に就任した津賀一宏社長は大規模リストラに取り組んで健全な経営を取り戻したが、足元の業績は低迷している。リストラ後の次の一手が見えないパナソニックは、新たな収益源の育成に悩む世界の電機大手の姿を映す。

10年前には多くの若者や学生達が「パナソニックで正社員になれれば将来安泰」と憧れていた将来安泰の超安定企業のはずのパナソニック。

しかし、現実には日本の家電産業は将来的に危機的な状況にあり、パナソニックは5年間で1/3の正社員を減らすという壮絶なリストラの嵐が吹き荒れる荒波の世界だった訳です。

日本の家電メーカーの将来や未来に悲観的な現場の声

この様な非常に見通しの暗い日本の家電産業の現場で働いている多くの方は、会社や事業の将来を悲観するどころか絶望感すら感じている様子が、転職口コミサイトの投稿から生々しく伝わってきます。

パナソニックからの転職者・転職希望者の方の転職動機や退職検討理由も「将来に危機感を感じて」という回答の割合が圧倒的に多く、半数以上を占めています。

パナソニックの「退職検討理由」- Vorkers
https://www.vorkers.com/company_answer.php?m_id=a0910000000FrQN&q_no=8

  • 業界としての将来性に魅力を感じない。 今後伸びる業界や会社で働きたいと感じた。
  • 安定感はあるが、個人的にも、会社的にも将来性が乏しい。
  • 勤務地がコロコロ変わる。単等業務もコロコロ変わる。将来が不安になる。
  • 開発設計業務に飽きてしまった。組織に将来性を感じなくなったから。
  • 事業の将来性に夢がなくなったため。
  • 所属部署の将来性乏しかったから。
  • 将来に不安がある。サポート部門なので、専門性の確立ができない。
  • 将来のキャリアパスが見えにくくなった。
  • コンシューマー向けの商品を担当しており、担当商品の将来性に不安を感じたから。

パナソニックでは今もなお事業の縮小や大規模なリストラが続いており、「手遅れとなってリストラされる前に他の将来性のある会社へ脱出した方がいい」という判断で転職を検討されている方も非常に多い様子が伺えます。

現実的にはサラリーマンの転職活動は困難でリスクもある

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参考:初めての転職希望者にオススメの転職サイト・転職エージェントのランキング

以上、「「電機メーカーには将来性がないのでパナソニックを辞めたい」という転職希望者が増えている」の記事でした。

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