コインチェックは芸能人を使ってテレビCMを放送してるから安心?詐欺会社の豊田商事もCMを流していました!

コインチェックは芸能人を使ってテレビCMを放送してるから安心?出川さんをCMに使ってるから大丈夫?

有名な芸能人を使ってテレビCMを流しているから安心とか関係ありません!好感度の高いタレントを使っているから大丈夫という訳ではありません!

1980年代に悪徳商法で2,000億円を巻き上げ戦後最大級の詐欺会社として知られる豊田商事も多くの芸能人をイベントに起用し、大量のテレビCMを流していました!

以下は当時放送されていた豊田商事のテレビCM集です。

完全に真っ黒の悪徳詐欺会社である豊田商事もこの様なCMをテレビで盛んに流して視聴者にアピールしていました。

テレビCMを流しているサービスだから安心とかいうことは全くありません!

戦後日本最大級の詐欺事件である豊田商事事件

豊田商事事件は、豊田商事とその関連会社が引き起こした戦後日本で最大級の詐欺事件です。

豊田商事事件 – Wikipedia

豊田商事事件(とよたしょうじじけん)は、1980年代前半に発生した、豊田商事による金の地金を用いた悪徳商法(現物まがい商法)を手口とする組織的詐欺事件である。

高齢者を中心に全国で数万人が被害に遭い、被害総額は2000億円近くと見積もられ、2017年現在詐欺事件としては最大の被害額である。強引な勧誘によって契約させられた挙句に老後の蓄えを失った被害者も多い。

また、この詐欺事件が社会問題化したさなかの1985年6月18日、豊田商事会長の永野一男がマスコミの前で殺害される事件が発生した。

■手口

客は金の地金を購入する契約を結ぶが、現物は客に引き渡さずに会社が預かり「純金ファミリー契約証券」という証券を代金と引き替えに渡す形式を取った。このため客は現物を購入するのか確認できず、実態は証券という名目の紙切れしか手許に残らない現物まがい商法(ペーパー商法)と言われるものであった。豊田商事の営業拠点には金の延べ棒がこれ見よがしに積まれていたが、後の捜査によってそれは「ニセモノ」であったことが明らかになっている。

客を信用させる為、知名度がある企業とブランド名を悪用したりテレビCMを多数放映したほか、主催イベントで芸能人を起用している。そもそも「豊田商事」という社名自体、トヨタ自動車の系列と錯覚させるためにつけられたものであった。

■豊田商事のCMやイベントに出演経験のある芸能人

  • 千昌夫 – 販促イベントに出演経験があり、1983年2月21日のイベントで、純金を購入していると発言している(実際に購入していたかは不明である)。
  • 中原めいこ – 豊田商事のテレビコマーシャルに出演経験があり、デビュー曲の「今夜だけDANCE・DANCE・DANCE」はコマーシャルソングであった。
  • 春日八郎 – 販促イベントに出演経験がある。
  • 西崎緑 – 販促イベントに出演経験がある。
  • レツゴー三匹 – 販促イベントに出演経験がある。
  • 石坂浩二 – 販促イベントに出演している所を写真週刊誌に掲載された。この当時トヨタ自動車のCMに出演していたため話題になった。
  • 長門裕之・南田洋子 – 盛岡支店開設イベントに出演

千昌夫や石坂浩二、レツゴー三匹など詐欺会社である豊田商事のイベントに関係した芸能人はコメディアンの出川哲朗を凌駕するほどの錚々たる面々です。

そんな一流有名芸能人達をイベントやテレビCMに起用していた豊田商事は、悪徳商法を行い豊田商事事件を引き起こした100%完全なる詐欺会社でした。

永野一男が刺殺されるという豊田商事事件の衝撃的な幕切れ

この豊田商事事件が現在も昭和を代表する様な大事件として語られている理由として、豊田商事会長の永野一男が全国放送の生中継を行うマスコミのカメラの前で公開処刑の様に刺殺されるというその衝撃的な幕切れにあります。

豊田商事会長刺殺事件 – Wikipedia

豊田商事会長刺殺事件(とよたしょうじかいちょうしさつじけん)は、1985年(昭和60年)6月18日に豊田商事会長永野一男が大阪府大阪市北区の自宅マンションで殺害された殺人事件である。

■概要

豊田商事は現物まがい商法による悪徳商法によって被害者数は数万人、被害総額は2000億円の巨大詐欺事件を起こした会社として社会的に注目されていた。

1985年6月18日、大阪市北区にあった豊田商事会長・永野一男の自宅マンションの玄関前に「今日逮捕」との情報を聞きつけてマスコミ取材班が集まっていた。

午後4時30分過ぎ、被害者の元上司に当たる自称右翼の男2人IとYが永野の部屋の前に姿を現した。2人は張り込んでいたガードマンに「永野に会わせろ」と要求。連絡を取るためにガードマンが階下に下りた後、2人は元部下の被害者6人から「もう金はええ、永野をぶっ殺してくれ」と頼まれたと報道陣に語った。

そして通路に面した玄関横の窓のアルミサッシを蹴破り、窓ガラスを割って侵入、永野の頭部など全身13箇所を銃剣で刺した。大勢のマスコミが生中継したが、誰も止めようとはしなかった。部屋から出た犯人らは、「おい警察呼べはよ。俺が犯人や」と報道陣に語り、マンションから出たところで逮捕された。

また、加害者2人は右翼であるためか、部屋から出てきた直後に皇居の方角に向かって土下座をしていた。さらに、マスコミの質問に答えたあと、エレベーターに乗り、マスコミにタバコを要求した。

そして、駆けつけた警察官に現行犯逮捕された。永野は直ちに病院へ運ばれたが、腹部を刺されたのが致命傷となり、出血多量により約45分後の午後5時15分に息を引き取った。この時の永野の所持金はわずか711円だった。

以下は豊田商事会長である永野一男が多くのマスコミや報道陣の目の前で刺殺された豊田商事会長刺殺事件の映像です。この衝撃的な映像はまるで公開処刑の様に日本全国に生中継されました。

豊田商事事件はその凄惨な幕切れで多くの日本国民に衝撃を与え、同年の1985年に発生した日本航空123便墜落事故と共に、社会に衝撃を与えた昭和の大事件となりました。

豊田商事の社員達も自分が詐欺をしているという自覚が無かった

なぜ豊田商事事件が、被害者数は数万人、被害総額は2000億円という大規模な事件となってしまったのか?

その理由として、豊田商事の社員達やセールスマン自身も、はっきりと自分が詐欺をしているという自覚が無かったということが言えます。

豊田商事の正体―ミステリー「過去を消しつづける男」 – Amazon

この書籍『豊田商事の正体―ミステリー「過去を消しつづける男」』は、元サンケイスポーツ記者でフリーライターである木村久が豊田商事事件の全貌が明るみに出る前に豊田商事に社員として潜入して、内部から豊田商事の実態を取材したルポルタージュです。

そしてこの潜入取材を行った筆者の木村久に語られていることは、豊田商事で働いていた社員やセールスマン自身には、詐欺商法のセールスをしているという自覚がほとんどなかったということです。

豊田商事会長刺殺事件の概要・犯人の名前やヤクザの行動 – uranaru
https://uranaru.jp/topic/1009104

「豊田商事の正体―ミステリー・過去を消しつづける男」 は、筆者が身分を偽って豊田商事会長刺殺事件以前の豊田商事に潜入し、社員として受けた研修の内容について語られた興味深いルポルタージュです。

豊田商事会長刺殺事件が起きて詐欺商法が表沙汰になるまで、彼らに詐欺商法のセールスをしているという自覚がなかったという実態を伝える本書は、年金暮らしの独居老人を騙して詐欺商法を仕掛けたサラリーマンたちがどうして良心の呵責を感じることがなかったのかという素朴な疑問を見事に払しょくします。

素晴らしい商品と戦略的な営業スキル、実力主義による破格の報酬など、現代人の多くが魅力を感じる要素が詰まった豊田商事という理想的かつ合理的なシステムで、純粋に夢をかなえようとしたセールスマンたちの姿に共感するとき、「被害者と加害者」という関係性の本質について考えさせられる一冊です。

この様に豊田商事の社員達やセールスマン自身も、自分達が詐欺をしているというはっきりしとした自覚が無かった。

そしてもしかすると会長である永野一男や幹部の人間達にも、当初は「おいしい金儲けのシステムを思いついた」という意識で、自分達が詐欺をしているというはっきりとした自覚はなかったのかもしれません。

そして悪徳商法の詐欺会社とは知らずに多くの芸能人がイベントやテレビCMに出演し、テレビ局も疑いもせずテレビCMを世間に流した。

これによって豊田商事事件の被害者は日本中に広がることになりました。

今回のコインチェック騒動は豊田商事事件と類似している

この様に色々な側面から昭和の大事件である豊田商事事件を振り返ってみると、今回のコインチェック騒動は豊田商事事件と非常に類似している。

まさに平成の「豊田商事事件」という様な事件ではないかという感じがします。

豊田商事事件において金を購入した契約者に配られたのは、現物の金ではなく「純金ファミリー契約証券」という証券です。

豊田商事会長刺殺事件 – Wikipedia

客は金の地金を購入する契約を結ぶが、現物は客に引き渡さずに会社が預かり「純金ファミリー契約証券」という証券を代金と引き替えに渡す形式を取った。このため客は現物を購入するのか確認できず、実態は証券という名目の紙切れしか手許に残らない現物まがい商法(ペーパー商法)と言われるものであった。

そして今回のコインチェック騒動で取引所のコインチェックが購入者に付与しているのも、現金ではなく仮想通貨というインターネットの世界の中だけの仮想のマネーです。

「純金ファミリー契約証券」と「仮想通貨」

いずれもその存在は仮想の価値によって作られているものであり実態がありません。

さすがに今回のコインチェック騒動では、豊田商事会長刺殺事件で公開処刑された永野一男の様に、コインチェック代表の和田晃一良が物理的に刃物で滅多刺しにされて殺されるということはありません。

しかし、「管理体制の甘さ」「システム的なセキュリティの不備」などについてインターネット上で大量の批判と非難を受け、さらには様々な人格否定をされるなどのバッシングで「公開処刑」を受けているという点では、本質的には和田晃一良も永野一男と全く変わらないかもしれません。

永野一男に対する昭和の公開処刑はヤクザによって物理的に行われましたが、現代の「公開処刑」はネット上で行われるというのが時代を象徴しています。

豊田商事事件では全国で数万人が被害に遭い被害総額は2000億円近くと見積もられていますが、今回のコインチェック騒動では約580億円相当の仮想通貨「NEM」が流出しその被害者は26万人と見積もられています。

被害総額では豊田商事事件が4倍近くの規模ですが、被害者の人数で言えばコインチェック騒動は10倍の規模に発展しました。

豊田商事もコインチェックも有名芸能人を広告塔に起用し全国区でテレビCMを放送するなど大々的な宣伝を行い、それが膨大な金額と人数に被害者が拡大する原因となりました。

毎日テレビCMで放送しているからこの取引所は安心!知っている芸能人やタレントが宣伝しているから大丈夫!

と安易な発想でサービスを選ぶと、豊田商事事件や今回なコインチェック騒動の様な事件の被害者になってしまいますので気を付けましょう。

と言った感じで記事を〆るのが普通のまともなトレンドブログですが、しかし、一般受けそっちのけのこのブログは敢えてさらに一歩踏み込みます。

そもそも貨幣や資本主義の本質が幻想ではないか?

結局の所、そもそも貨幣や資本主義の本質が詐欺的な幻想ではないか?

ということです。

「純金ファミリー契約証券」や「仮想通貨」が現実には全く価値を持たない存在であることと同様に、私達が日常的に物の売買に使用している円やドルなどの紙幣などもその実態は全く価値の無い単なる紙切れです。

「純金ファミリー契約証券」や「仮想通貨」と紙幣と間に本質的な違いはありません。

本質的には全く価値の無い1枚の紙切れが、「それに価値がある」という国家の保証の元での人間の思い込みと幻想によって価値を与えられている。

この幻想によって価値を与えられるという構造自体には、豊田商事がその価値を保証する「純金ファミリー契約証券」や取引所が価値を保証する「仮想通貨」と、日本やアメリカなどの国家によって価値が保証される法定通貨とで全く違いがないのです。

豊田商事やコインチェックと比べれば日本という国家は遥かに信用度が高いですが、しかしその国家の信用という幻想が損なわれれば財政破綻に至り、2008年のジンバブエで巻き起こったハイパーインフレーションと通貨危機という事例の様に紙幣はただの紙屑と化します。

そしてこの様な国家と資本主義の虚構性を指摘したのが、戦後日本の思想家・吉本隆明の代表作である「共同幻想論」です。

国家と資本主義の虚構性を指摘した吉本隆明の「共同幻想論」

吉本隆明の代表作である「共同幻想論」は、旧来のマルクス・レーニン主義とは別角度から、国家と資本主義の虚構性を指摘した思想書です。

共同幻想論 – Wikipedia

『共同幻想論』(きょうどうげんそうろん)とは、1968年に刊行された吉本隆明の著作である。当時の教条主義化したマルクス・レーニン主義に辟易し、そこからの脱却を求めていた全共闘世代に熱狂して読まれ、強い影響を与えた思想書である。

共同幻想論とは、幻想としての国家の成立を描いた国家論である。当時の国家論は、集団生活を成立させる機能として国家を作ったという社会契約説や、国家とはブルジョワジーが自分の既得権益を守るために作った暴力装置であるというレーニン的な国家論が一般的であった。

つまり、国家とはルール体系であり、機能性を重視したシステムなのである。しかし、吉本は、国家とは共同の幻想であると説く。人間は、詩や文学を創るように、国家と言うフィクションを空想し、創造したのである。これはルイ・アルチュセールのイデオロギー装置論に似ている。

人間は自分の創り出したフィクションである共同幻想に対して、時に敬意を、時に親和を、そして時に恐怖を覚える。特に、原始的な宗教国家ではこれは顕著である。その共同体で、触れたら死ぬと言い伝えられている呪術的な物体に触れたら、自分で本当に死ぬと思い込み、心的に自殺すると言う現象も起こりうる。

個人主義の発達した現代でも、自己幻想は愛国心やナショナリズムと言う形で、共同幻想に侵食されている。共同幻想の解体、自己幻想の共同幻想からの自立は、現在でもラジカルな本質的課題であると吉本は指摘している。

国家は人間が脳内で生み出した観念上の幻想のシステムである。

そしてその幻想上の存在である国家が、私達の日頃使用する貨幣の価値や資本主義というシステムの円滑な運営を保証している訳です。

私達は仮想通貨に関する金儲けの投機的な話題の前に、今回のコインチェック騒動を契機に「通貨とは何か」という哲学的で本質的な問いを改めて議論するべき時を迎えているのではないでしょうか。

このテーマについて、もし興味があれば関連記事として以下の記事もお読みください。

参考:現在の投機的マネーゲームの延長線上には仮想通貨の本当の未来と可能性はない!今必要なのは哲学的議論

また、以下の記事では仮想通貨の完成形態、仮想通貨に関する将来予測について記事を書いています。こちらももし興味があればお読みください。

参考:現在はまだ発展途上の形態の仮想通貨。仮想通貨の未来の完成形とはどのようなものか

以上、「コインチェックは芸能人を使ってテレビCMを放送してるから安心?詐欺会社の豊田商事もCMを流していました!」の記事でした。

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