経営者と平社員だけの会社が主流に。AIとITの発達で中間管理職は不要になる

中間管理職という役職は今後15年で日本からほぼ完全に淘汰されます。その理由は、AI(人工知能)とIT(情報技術)の発達で中間管理職の仕事が不要になるからです。

中間管理職の存在意義や必要性とは一体何なのか

そもそも日本の企業文化における中間管理職の存在意義や必要性とは一体何でしょうか。

まず中間管理職という言葉の定義から確認しますと、「管理職の中でも、自身より更に上位の管理職の指揮下に配属されている管理職」、会社の役職では課長・係長などが中間管理職と定義されています。

中間管理職 – Wikipedia

中間管理職(ちゅうかんかんりしょく)とは、管理職の中でも、自身より更に上位の管理職の指揮下に配属されている管理職の事を言う。
代表的な管理職として、部長、課長、係長が挙げられるが、この場合で中間管理職に該当するのは課長と係長となる。
部長は一般的な組織系統の場合、役員の指揮下にある場合が多く、役員は管理職ではないので、部長は中間管理職ではない。しかし、課長は更に上位の管理職である部長に、係長も更に上位の管理職である課長の指揮下に配属されているので、中間管理職となる。

この様に中間管理職には、経営者や役員などの上層部や部長などのより上位の管理職が存在するため、一般的に業務における裁量権や決定権などもそれほど大きくはありません。その業務の大半はさらに上位の管理職や上層部などの方針に従うものであり、企業方針などの根本に関わる意思決定や判断を下すというポジションではないわけです。

では、企業組織における中間管理職の存在意義や必要性、役割とは一体何であるのかというと、上層部の意志や方針を現場で伝達して最前線で業務を行う末端の社員を動かす伝達役、効率的に末端の業務が行われる様に取り計らい業務工程や役割分担を最適化する現場の調整役ということが言えます。

特に大企業の巨大組織であれば、上位の管理職や上層部が全てに現場に行き末端の社員や従業員に直接指示を与えることは物理的に不可能ですので、会議などを通して上層部の意を汲んだ中間管理職が末端の従業員に指示を与え現場を管理することになります。

AIとITの発達で中間管理職の業務は不要になっていく

しかし、この様な中間管理職の業務や役割は、AI(人工知能)とIT(情報技術)の急速な発達によって近い将来ほぼ完全に不要なものとなっていきます。

そもそもの企業組織における中間管理職の主な存在意義が「上位の管理職や上層部が全てに現場に行き末端の社員や従業員に直接指示を与えることは物理的に不可能であった」というものでしたが、現在では情報技術を駆使することにより、上層部がオフィスの中枢に居ながらにして、直接現場の従業員に指示を送り管理することも可能な世の中になりつつあります。

また、工程管理やスケジュール管理などは人工知能の得意分野ですので、企業への人工知能の導入が普及していけば、「効率的に末端の業務が行われる様に取り計らい業務工程や役割分担を最適化する現場の調整役」という中間管理職の業務を、わざわざ人間が行う必要はなくなっていきます。

そしてこのような無駄な人員を削減し業務を効率化する最新の情報技術や人工知能などは、経営規模の大きな大企業から先行して導入されていくことになります。なぜなら中小企業や零細企業は、最先端の超高額のAI技術などを他に先駆けて現場に導入する資金的な余裕などないからです。

中間管理職、その中でも特に大企業に勤めている中間管理職からほぼ完全に淘汰されていく。これが今後15年間のうちにAIとITのさらなる発達と職場への普及・導入によって日本の企業で起こる出来事です。

この様に中間管理職の業務的役割がAIにとって代わられていくと、中間管理職の役割は部下に対するメンタルケアやモチベーティングなどに限られていきますが、そもそも自分で仕事に対する意欲を高めて業務に当たることが出来ない様な意識の低い社員は、これからの厳しい時代では労働市場から淘汰されて会社で働くことが出来なくなります。

これからの日本では経営者と平社員だけの会社が主流に

この様に多くの中間管理職が淘汰されて行く中で、これからの日本ではオーナー経営者と平社員だけの会社が主流になっていきます。経営規模の大きな大企業であれば、経営陣・役員と平井社員というのが、一般的な会社組織の構造になります。

そしてこの様な企業組織の構造変革によって、昭和の高度成長期からの常識であったサラリーマンの「出世」という概念が企業の中から消失していきます。

多くの中間管理職が排除される中で、ポストの非常に限られた経営陣・役員へというキャリアアップは非常に狭く厳しい道ですので、会社に勤めている大多数のサラリーマンは出世をすることが実質的に不可能となります。

かつての昭和の時代の様に、「真面目に頑張ってずっと長く同じ会社に勤め続けていれば年功序列で出世して役職が上がり、高い給与を得ることが出来るようになる」という社会は完全に過去のものとなりつつあるのです。

その様な「会社に入ってただ真面目に働き続ければいつか報われる」という時代錯誤の意識のままでこれからの時代を生きてしまうと、一生平社員として新入社員とほとんど変わらない給与のままで、仕事のキャリアを終えることになります。

経済成長期やバブル期に働き盛りとして現役を迎えていた親達の世代の人間が、当たり前の様に考えていた「正社員として真面目に働けば出世と昇給で報われる」という昭和の時代のかつての常識は、これからの日本の労働市場ではもはや通用しないのです。

これから働き盛りとして現代を生きる私達現役世代は、新しい時代の流れに合わせた「新しい価値観」を受け入れなければなりません。

サラリーマンのキャリアアップの為には専門性が必須に

この様な状況で、サラリーマンが待遇や給与を向上させキャリアアップしていくための方法は、出世ではなく得意分野や専門性を極めるという方向です。

これからの労働市場では雇用の流動化が進み、需要のある人材は引き抜きや転職などもさらに容易になっていきますので、役職的には平社員でありながら特別な技能や能力を持つエキスパートや専門職は、貴重な人材として企業内に囲い込まれるために、他の一般の社員と比較して好待遇を得ることが可能になります。

これまでの旧来のサラリーマンであれば、キャリアップは出世によって役職のピラミッドの頂点を目指して行く上昇というイメージでしたが、これからのサラリーマンのキャリアアップに求められるのは自らの専門的な職域をさらに極めて行くというエキスパート化であり、上へ上へと向かって行く旧来の出世のイメージとは逆に、より深く仕事を深化して掘り下げていく下向きのイメージです。

年功序列や出世という概念が崩壊しようとしている現代では、浅い仕事しか出来ない人材はこれからの労働市場では価値を失い、どれだけ長く会社に勤め続けてもほとんど昇給もすることなくキャリアを終えることとなります。

この様な新しい時代の流れに取り残されない様に、上司や同僚、取引先やクライアントに一目置かれる様な自分だけの仕事の専門領域を確立しましょう。

人工知能の発達と普及によってなくなっていく仕事

この記事ではAI(人工知能)とIT(情報技術)の発達によって中間管理職という役職が不要になると予測していますが、AIによって奪われる仕事や無くなる仕事はオフィスワークの中間管理職ばかりではありません。

様々な社会変革や技術革新によって、人間が行うことが不要になり消えて行く仕事は少なくありません。

AI(人工知能)の発達と普及などによって、2030年までにこの日本から消えて行く仕事や職業については以下の記事を書いています。こちらももし興味があれば合わせてお読み下さい。

以上、「経営者と平社員だけの会社が主流に。AIとITの発達で中間管理職は不要になる」の記事でした。

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