大手企業に就職すれば将来安泰という幻想。ブラック大企業にしがみつく選択は愚かです

大手企業に就職すれば将来安泰という幻想を信じて、消耗して身を削り大切な心と身体の健康を損なってブラック大企業にしがみつく選択は愚かです。

大企業なら辛くても我慢して勤め続ければ定年まで安泰。そして定年退職と共に退職金と年金生活で悠々自適。そんな時代錯誤の価値観やライフプランが通用したのは、終身雇用と年功序列が機能していた昭和の時代までです。

今や、かつては安定と将来安泰の象徴の様な存在であった銀行員すら、将来を見通せばまさに風前の灯火の状態なのです。

現在は大手の企業や銀行も当たり前の様に倒産する時代

現在の日本は、大手の企業や銀行であっても当たり前の様に倒産する時代となりました。

以下は日本の銀行破綻の年表です。

  • 北海道拓殖銀行 1997年11月17日
  • 日本長期信用銀行 1998年10月13日
  • 日本債券信用銀行 1998年12月13日
  • 国民銀行 1999年4月11日
  • 幸福銀行 1999年5月22日
  • 東京相和銀行 1999年6月12日
  • なみはや銀行 1999年8月7日
  • 新潟中央銀行 1999年10月2日
  • 石川銀行 2001年12月28日
  • 中部銀行 2002年3月8日
  • 足利銀行 2003年11月29日

1997年に起こった巨額の不良債権を抱えた北海道拓殖銀行の破綻を引き金に、昭和の価値観であれば絶対に潰れない会社であったはずの銀行が次々と立て続けに経営破綻していきました。

今の時代の日本では、古い価値観では「将来絶対安泰」の象徴の様な存在である銀行に勤めていても、突然の経営破綻で職を失い路頭に迷うことが普通に起こり得るのです。

銀行の破綻は経済市場に甚大を影響を及ぼしますので、経営が破綻したとしても倒産を防ぐために国からの巨額の公的資金の注入が行われます。その為、銀行が倒産するということは確かに事実上あり得ないでしょう。

しかし、経営が破綻して公的資金を注入された銀行では、経営体質の改善の為に、大規模なリストラ首切りと人員整理が必ず行われます。

2003年に経営危機に陥り公的資金注入を申請したりそな銀行では、経費削減と経営の立て直しの為に全社員の給料3割カット、約5,000人の人員削減という大リストラが断行されました。

金融界では都銀・地銀の急速な統廃合が進む

また、この金融危機の後に金融界で急速に進展しているのが銀行の統廃合です。特に都銀(都市銀行)では以下の大規模な統廃合が行われ、急激な金融再編に見舞われました。

  • 第一勧業銀行・富士銀行・日本興業銀行 → みずほ銀行
  • 三菱銀行・東京銀行・三和銀行・東海銀行 → 三菱東京UFJ銀行
  • 住友銀行・さくら銀行 → 三井住友銀行

この様な大規模な合併や統合が行われれば、管理職のポストも統合されるため、出世競争の道はさらに厳しく難しいものとなります。

そしてこの金融大再編の流れは急速に地銀(地方銀行)にも広がっています。

  • 肥後銀行・鹿児島銀行 → 九州FG(2015年10月)
  • 東京銀行・横浜銀行 → コンコルディアFG(2016年4月)
  • 東京都民銀行・八千代銀行・新東京銀行 → 東京TYFG(2016年4月)
  • 徳島銀行・香川銀行・大正銀行 → トモニホールディングス(2016年4月)
  • 常陽銀行・足利銀行 → めぶきFG(2016年10月)
  • 三重銀行・第三銀行(2018年4月予定)

この様な統廃合によって金融機関でのポストは激減し、「若手のうちは大変でも我慢して長年勤めれば年功序列で出世して偉くなれる」という様な旧来的な銀行員の価値観は完全に崩壊しているのです。

AI導入によって間もなく訪れる銀行員の大リストラ時代

そしてこんな踏んだり蹴ったりの銀行員達を絶望の底に叩き落す様に訪れようとしているのが、フィンテック(フィナンシャル・テクノロジー)などのAI導入によって間もなく到来する銀行員の大リストラ時代です。

ついにメガバンクに「大失職時代」がやってきた! – 週刊現代
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52015

銀行員の仕事が激変している。これまで人の手によって行われてきた仕事が、コンピュータに取って代わられていく。

今後、銀行の業務に導入されていく人工知能、AIは金融業に変革をもたらす。AIは単なるプログラムではない。自ら学び、進化していく。周知のとおり、囲碁では世界チャンピオンをAIが負かし、今後、二度と人間は勝てないと言われている。

定められたルールと情報を入力すれば、人間の知能とは比べ物にならないスピードで「正解」へとたどり着くのだ。その能力は、金融業という分野でも圧倒的なパフォーマンスを発揮する。

その結果、ダブついた人員は行き場を失い、閑職に追いやられる。彼らを組織内に抱えるだけの体力があるうちはいい。だが、長くはもたない。

予兆はすでに表れている。今年4月、三井住友銀行は銀座の新名所「ギンザシックス」内に次世代型の店舗をオープンした。この銀座支店の特徴は「ペーパーレス」で、従来の店舗にあった記帳台などは設置していない。

その代わりに特殊な端末によってサインの筆跡や文字を書くスピードを読み取って本人確認をするため、印鑑を使わずに口座開設や預金の引き出しなどができる。

三井住友銀行は今後3年間で、全店舗をペーパーレス化し、相談業務を中心とする次世代型の店舗に移行する。事務作業は事務センターに集約し、AIなどを使って作業の効率化を図ることで、約4000人を新たな事業部門に移すという。

三菱UFJフィナンシャル・グループ 過去最大の1万人削減検討、10年程度で – Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-06-15/ORKAID6JIJUO01

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が今後10年程度で過去最大となる1万人規模の人員削減を検討していることが分かった。超低金利の環境下で収益性が低下する中、金融と情報技術(IT)を融合したフィンテックで業務合理化を進め、店舗の閉鎖や軽量化などによって余剰人員削減につなげる方針。MUFGの社員数は世界で約14万7000人おり、約7%の人員カットとなる。

事情に詳しい複数の関係者が、情報が非公開であることを理由に匿名で明らかにした。削減する1万人には、MUFGの平野信行社長が昨年表明した傘下銀行で採用抑制と自然退職などで総合職3500人を減らす計画も含まれているという。人員削減は中長期で実施する計画だが、加速させる可能性もある。削減のほか事務合理化で生じた余剰人員は営業職に振り向けていく予定だ。

日銀によるマイナス金利政策の下で、本業の融資などからの収益性低下が経営課題として浮上。MUFGは5月に組織内再編を盛り込んだ「再創造イニシアチブ」を公表し、コスト削減策を打ち出した。フィンテックの進展でバックオフィスなどの事務効率化を進めるほか、フルサービスの営業店を見直してデジタル化した軽量店舗とすることで人員削減につなげる計画を示している。

MUFG広報の北浦太樹氏は、人員や店舗見直しについて「デジタライゼーション活用による業務量の削減などさまざまな検討を行っている」と述べた。

銀行員は安定職などではなくフリーター並に将来が危うい

この様に金融界に逆風が吹き荒れる状況で、かつては安定や将来安泰のイメージで語られていた銀行員は、もはや安定職などではなく、その世間体の良さとは裏腹に、実態は非正規労働者やフリーター並に将来が危うい職業です。

今後10年の間にフィンテックなどのAI導入による大リストラが行われることは情勢的に確実で、いつ首を切られてもおかしくない危機的な状況なのです。

今までの銀行であれば、子会社や取引先などに社員を出向・転籍させることによって、定年までの将来と雇用を保障することが出来ました。

しかし、これから訪れる大規模な大リストラでは、首を切られる大量の社員達に出向先のポストを用意することは極めて困難です。既に40代半ばで勝ち逃げ確実の銀行員は別として、20代~30代の若い銀行員がこのまま辛い仕事に耐えて銀行にしがみついていても、その大半は銀行を放り出されて路頭に迷う未来を強いられるのです。

「銀行の仕事にやりがいがある」「銀行員は自分に合っている」という場合は別ですが、そうでなければ、実態を知らない上っ面だけの世間体の良さという要素以外、銀行員の立場に嫌々しがみつくことのメリットはありません。

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以上、「大手企業に就職すれば将来安泰という幻想。ブラック大企業にしがみつく選択は愚かです」の記事でした。

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