
去年はあれだけ上昇したビットコインが、2022年になって逆に暴落している。去年ビットコインを買ってホールドしていた人々は残念ながら損失になっていると思われるが、このような相場ではどのようなトレードをしたらいいのだろうか?
世界的な金融引き締めで売り
2021年はビットコインだけではなく他のほとんどの仮想通貨が上昇し、仮想通貨を買うだけで簡単に利益が出ると思われていた。しかし2022年になってビットコインレートは暴落しており、6月になって去年の高値の3分の1未満となる238万円まで下落した。
今年になってビットコインが暴落した主な理由は、世界的な金融引き締めにあると見られる。去年以降世界各国でインフレ率が高まり、今年になるとアメリカなど大国もインフレ抑制のため利上げを初めとする金融引き締め政策を開始。
金融引き締めによって株式市場が下がっており、同時に仮想通貨市場からも資金が離れてレートが暴落していると見られている。
損失を抱える投資家が増える
これだけビットコインが暴落すると、損失を抱える投資家も増えているはずだ。特に去年から今年の3月頃にかけてビットコインを買ってホールドしている投資家は、ほとんどが損失になっていると思われる。
またビットコインFXを取引していた投資家は、現物取引以上の損失を出した可能性もある。ビットコインFXとは証拠金を差し入れてレバレッジをかけて行うビットコイン取引のこと。日本では最大レバレッジは2倍までと規制されているが、それでも現物取引より2倍リスクが高い。
空売りを活用する
仮想通貨市場がこのような動きを見せている時、トレーダーはどう行動すればいいのだろうか?1つの方法として空売りがある。空売りとは株の信用取引やFXでも可能だが、最初に売りから入り、レートが下がったら買い戻すことで利益を出せる取引のこと。
空売りは全ての仮想通貨取引所が提供しているわけではないが、現在では提供している取引所は多い。
損切り注文を入れる
また短期売買の場合は損切り注文を入れることが重要になる。トレードを始める時に自分で損切りラインを決めて、それ以上の損失にならないように損切りの注文をすぐに入れる。損切りは普通レートが下がった場合に買いポジションを決済したり上がった場合に売りポジションを決済するので、逆指値注文を使う。
特に空売りの場合は損切りを入れることが重要だ。買いの場合はレバレッジをかけなければ、損失は購入額までに限定される。それに対して空売りは損失が無限に膨らむ可能性があるので、損切りを入れずに取引をするのはかなりハイリスクだ。
市場が十分下がるまで待つ
空売りなどはハイリスクなので、無理にリスクを取りたくないなら暴落相場の時は黙って待っているのも手だ。そして仮想通貨市場が十分下がったと判断したら、そこでまた買って2021年みたいな上昇を待とう。