銀行に100万円を貯金すると毎年1万円ずつ確実に損をする。損をしたくなければ投資で資産運用するべき

銀行に100万円を貯金するとほぼ100%確実に、毎年1万円ずつ損をします。

ですので損をしたくないのであれば、使い切れずに余ったお金は出来るだけ貯金はせずに投資などで資産運用するべきです。

なぜ銀行に100万円を貯金すると毎年1万円ずつ必ず損をするのか?

それは現在の日本の金融機関の普通預金の利率はたった0.005%とほぼ完全に無利子と同然であり、IMF(国際通貨基金)による今後の日本のインフレ率(物価上昇率)の予測が1%であるからです。

この銀行の利率とインフレ率の大きな差異によって、お金をただ貯金していると、実質的な資産の価値で見れば確実に損をし続ける状況が生じてしまうのです。

100万円を貯金するとほぼ必ず毎年1万円ずつ損をする

マイナス金利政策下の2017年現在の超低金利状態の日本では、銀行預金をしても0.005%程度しか利子が付きません。これは100万円を預金しても毎年たった50円しか利子が付かないという計算です。

一方でIMF(国際通貨基金)による日本のインフレ率の推移と予測は、以下のグラフの様になっています。

日本のインフレ率の推移(2011~2020年) – 世界経済のネタ帳
http://ecodb.net/exec/trans_country.php?d=PCPIPCH&s=2011&e=2020&c1=JP

日本の物価指数は2011年から2016年までの5年間で平均して0.69%のインフレ率で上昇しており、2017年以降はさらに1%前後の数値でインフレ率が推移していくことがIMF(国際通貨基金)によって予測されています。

つまりたった0.005%程度しか利子が付かない銀行預金(郵便貯金の場合はさらに利率が低く0.001%)をした場合、物価上昇によって毎年約1%ずつ、その貯金の実質の価値が減額し続けていくということになります。

例えば100万円をただ銀行に貯金している場合、その貯金の実質的な価値は1年後には99万円程度に落ちてしまっているということです。つまり毎年1万円ずつ確実に資産価値が下落し続けていく計算です。

さらに100万円を5年間貯金し続けた場合になりますと、5年後には貯金の価値は95万円から96万円程度に下落しています。この間、貯金している資産の価値は4万円分から5万円分も減少します。一人暮らしの地方住いの方の一ヶ月分の家賃くらいの金額です。

貯金とか銀行預金というと「一番堅実で安心出来る資産!」「確実にお金を守ってくれる!」というイメージがあるかと思いますが、実際はインフレーションと物価の上昇によって、その貯金や銀行預金の実質的な資産価値は右肩下がりに落ち続けて行き、100%絶対に損をする資産の保有方法なのです。

100万円の資産を消費に使うこともなく投資をして運用することもなく、ただ銀行などに貯金し続けるということは、毎年1万円をドブに捨てるのと全く同じということが言えます。

損をしたくなければお金は貯金をせずに資産運用するべき

この様に、使い切れずに余ったお金を銀行や金融機関などにただ貯金し続けるということは、お金をドブに捨てることと同じです。

「絶対に損をしたくない!」と過剰にリスクを避けて盲目的に貯金をすることで、インフレ率の上昇によって確実に損をし続けるという状況を作り出してしまっている。

この状況を打開するには、株式投資や不動産投資などによって資産運用するということが最も効果的な方法です。

資産運用によってインフレ率を超える利回りを上げることが出来れば、資産価値を損失し続けるという状況を阻止することが可能です。

もしも毎年のインフレ率が1%であれば、堅実な投資によって年間5%などの利回りを続けることで、資産価値を損失することなく逆に手元の資産を増やすことが出来ます。

長期的に資産運用を続けることで複利効果が積み重なる

そしてこの様な資産運用は長期的に続けることで「複利効果」が積み重なります。

複利効果とは、運用で得た収益を再投資することで、利回りが利回りを生み出して資産を相乗的に増加させていく効果のことです。

例えば100万円を毎年5%の利回りで堅実に運用したとして

  • 1年目:1,050,000円
  • 2年目:1,102,500円
  • 3年目:1,157,625円
  • 4年目:1,215,506円
  • 5年目:1,276,282円
  • 6年目:1,340,096円
  • 7年目:1,407,100円
  • 8年目:1,477,455円
  • 9年目:1,551,328円
  • 10年目:1,628,894円

と資産が雪だるま式に増加して行きます。

利子がほぼ0の銀行預金に100万円をただ寝かせた場合と比較して、10年後には60万円以上もの資産金額の差が生じる計算です。

逆に言えばもしも確実に5%の利回りを得られる資産運用が存在するのであれば、資産運用をせずに100万円を貯金してただ腐らせていることで、機会損失によって10年後には確実に60万円を損してしまっているということが言えるのです。

国内投資はおすすめ出来ない。堅実に貯金を運用するなら海外投資一択

この様にお金をただ貯金して腐らせることで損をしたくなければ、絶対に投資投資や不動産投資などによって資産運用をするべきです。

しかし、かと言って日本の株や国内の不動産への投資は決しておすすめ出来ません。

確かに株式運用や不動産投資は、日本の人口が右肩上がりで増加し続け、日本経済が右肩上がりで成長し続けていた昭和の時代までであれば、非常に有効な投資の方法でした。

しかし、日本の人口が右肩上がりで増加し続けていた時代も、日本経済が右肩上がりで成長し続けていた時代も、今は完全に終焉しています。

株価や不動産価格にはアベノミクスや東京五輪バブルなどの一時的なブームの影響による上下の波がありますが、20年~30年スパンでその価格推移を長期的に見れば、株価はGDPや実態経済と連動し、不動産価格や不動産需要は人口動態と完全に連動します。

ですので、人口が減少し続け経済成長が停滞するこれからの日本においては、残念ながら株式運用や不動産投資は長期的に見て収益を得ることの難しい、さらに言えば損失のリスクが非常に高い投資方法なのです。

ではどうやって貯金を運用すればいいのか?

ということですが、堅実に貯金を運用していのであれば絶対に海外投資がベストです。

それ以外の選択肢はあり得ません。

リスクなく堅実に投資をするなら国内投資ではなく海外投資をするべき理由は、以下の記事で様々な統計データを用いながら詳しく説明していますので、投資を検討されている方は絶対にお読み下さい。

以上、「銀行に100万円を貯金すると毎年1万円ずつ確実に損をする。損をしたくなければ投資で資産運用するべき」の記事でした。

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