将来の不安を紛らわす様に貯金や貯蓄をする日本人が増えている。だが貯金は自己満足に過ぎない

近年では30代以下の若い世代を中心に、漠然とした将来の不安を紛らわす様に貯金や貯蓄をする日本人が非常に増えています。しかし貯金はただの自己満足に過ぎません。

以下は30代以下の若い世代の消費意識に関するニッセイ基礎研究所によるレポートです。

若年層の消費実態(1)-収入が増えても、消費は抑える今の若者たち – ニッセイ基礎研究所
http://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=53061

「お金がない」「お金を使わない」と言われる今の若者の状況を確認するために、総務省「全国消費実態調査」における30歳未満の単身勤労者世帯の家計収支の状況を見た。その結果、可処分所得はバブル期より増加傾向にあり、今の若者は決して「お金がない」わけではないようだ。また、経済状況の厳しい若者として非正規雇用者の状況を確認したところ、20代後半で大卒以上であれば男女とも月々20万円以上手にしており、非正規雇用者でも一律に「お金がない」わけではないようだ。

また、消費支出については、2009年頃まではバブル期より30歳未満の単身勤労者世帯の消費支出は増加が見られ、「お金を使わない」わけではない。しかし、消費性向は低下傾向にあり、直近の2014年ではバブル期より消費も減少しており、可処分所得が増えても消費は抑える様子がうかがえた。

以上より、今の若者はバブル期と比べて決して「お金がない」わけではなく、2009年頃までは特に男性では「お金を使わない」わけでもなかった。しかし、手元のお金が増えても消費は控える傾向は強まっており、今の若者は「お金を使わない」状況になっている。

上記のレポートによれば、30代未満の若者の2014年の可処分所得はバブル期よりも増加している一方で、消費性向は低下傾向にあり、若者達はお金を使わずに貯金しているという実態が浮かび上がっています。

貯金をする前に漠然とした不安の正体を見据えるべき

なぜ若者がお金を消費に使わずにひたすら貯金を続けているのか。

その一つの理由として、現在の世の中があまりお金を使わなくても楽しめる社会になってきているということが言えます。

参照:「お金はいらないから働きたくない」という考え方は正しい。もうすぐお金が不要な時代になる
参照:AI導入による労働コスト削減で加速するデフレ経済。お金の不要な時代が近づいている

車やレジャーや旅行などにお金を使わなくともスマホ一つあればインターネットでゲームや動画やSNSなど様々なものが無料で楽しめてしまうため、お金が余ってしまい使わずに貯金している。

そんな現象が30代以下の若い世代で広がっているということが言えます。

確かに私自身などもインターネットだけが趣味ですので、必要最低限の生活費以外にお金の使い道がなく毎月10万円ずつ貯金しています。

特に私と同様に独身の若者は、お金の使い道がなく余ってしまうので貯金をしているというケースも非常に多いのではないでしょうか。

しかし、その一方で近年の日本で非常に目立つのが、「老後が心配だ」と不安に駆られる様に消費を我慢して節制をして貯金や貯蓄に励む若者の姿です。

まだ20代の若者が老後が心配で貯金しているとか馬鹿かとアホかとツッコミたくなりますが、不安神経症の様に貯蓄をしないと不安で夜も眠れない心の病気に掛かった若者が非常に増えています。

この貯蓄をしないと不安で夜も眠れないという症状は、アメリカで「貯蓄不安症」という病名が付けられた立派な精神病です。

参照:どんなに貯金をしても漠然と将来が不安で仕方ないという方。それは貯蓄不安症という精神的な病気です

将来において確実視される年金制度の実質的な崩壊などが心理的な不安を煽り、それが異常な貯蓄行動に向かわせる。

そんな近年の日本の不安神経症的な貯蓄ブームは、2010年に鬱病で頭がおかしくなったナインティナインの岡村隆史が「お金がない!お金がない!」と発狂していたことと似たものを感じさせます。

岡村隆史の長期休養について – Wikipedia

2010年に体調不良により約5か月の長期休養をした。発症に至るまでと、加療当時の詳細はテレビ・ラジオ番組で岡村自身が語っており、抑うつ傾向などをほのめかしているものの、2016年現在、病名は公表されていない。岡村本人は、病気について「(頭が)パッカーンってなった」と表現している。

(中略)

6月になると岡村の疲労は完全にピークに達しており、岡村に奇行が目立ち始める。楽屋に矢部が戻ると岡村がテーブルの上に座り、矢部に財布の中のお金を見せて(十分な収入があるのに)「俺、お金ないねん。どうしたらええやろ」と騒ぎ始めたという。この光景を目の当たりにした矢部は、岡村の仕事の継続は困難と判断。フジテレビでスタッフも見守る中、矢部が岡村に「休みましょう」と休養を勧めた。岡村は当初「休養だけはしない」と仕事の継続を懇願していたが、大谷マネージャーの勧めもあり検査入院し、その後休養することとなった。

そして、この様な将来に対する不安を紛らわす為だけの貯金や貯蓄は、完全に無意味な自己満足に過ぎません。

漠然とした不安の本質と正体を直視しなければ、問題の本質的な解決には永遠に到達出来ないのです。

国民の漠然とした不安の正体とは日本の国家破綻への恐怖
そして日本の国家破綻により金は紙屑となる

では私達日本人が将来に対して感じている漠然とした不安の正体とは一体なんでしょうか。

それはズバリ、日本の国家破綻への恐怖です。

そして日本人の皆が心の奥底では薄々感づいている通り、日本は確実にジンバブエの様に国家破綻しお金は紙屑と化します。これはそれほど遠くない未来、2020年代に日本に訪れる出来事です。

その様なお金が紙屑となる究極の国家の危機を迎えた時、不安を紛らわす為に必死で貯めた貯金や貯蓄など屁のツッパリにすらなりません。

ノストラダムスの地球滅亡の大予言にしても、大体この手の予想はインチキですが、この2020年代の日本の国家破綻の予見は、様々な統計データと歴史の循環説に基づいた確かな予測なので覚悟して下さい。

参考:2020年から2025年に日本は破滅します!その未来を意識して資産や不動産を運用して下さい

この様に私達の将来に対する漠然とした不安の本当の正体は、ジンバブエの様にお金が紙屑と化してしまう日本の国家破綻ですので、漠然と将来や老後が不安だからといくら節制して貯金をしても実は全く無意味なのです。

将来が不安で仕方ないなら貯金よりも農業をするべき

ではこの様にお金が紙屑と化してしまう将来を生き延びるために、私達が準備するべきことは一体何でしょうか。

眠れなくなるくらい将来が不安で不安で仕方ないという方には、自己満足の貯金や貯蓄で気を紛らわすよりも農業を始めることをおすすめします。

なぜなら、日本が国家破綻してお金が紙屑となってしまっても、農業をして自給自足が出来れば取りあえず飢え死にすることはないからです。

参考:安定企業への就職で将来安泰?経済崩壊する日本では無意味。安心が欲しいなら農業をするべき

ちなみに農作物はお米よりも育てやすいジャガイモとかを栽培することをお勧めします。

将来や老後が心配で心配で仕方ない方は、農業を始めてジャガイモを育てれば安心です。

以上、「将来の不安を紛らわす様に貯金や貯蓄をする日本人が増えている。だが貯金は自己満足に過ぎない」の記事でした。

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