IT業界はブラックではないが鬱病が多い。IT系職種はメンタルを病む理由

世間では「IT業界は鬱病が多い」「IT系職種はメンタルを病む」というイメージがありますが、IT業界で働く私から見てもそのイメージは紛れもない事実です。

他の職種や業種と比べても、IT技術者やプログラマーにはメンタルをやられて鬱病で休職・離職される方が異常に多いです。

この様に言うと「IT業界はやっぱりブラックなのか」と思われる方もいると思いますが、それは間違いです。

IT業界は待遇抜群のホワイト企業と劣悪な労働環境のブラック企業の格差が非常に大きく、「外れ」のブラックIT企業に当たらなければ、むしろ他の職種や業種よりも給与水準も高く恵まれた待遇が得られます。

以下はマイナビが調査した職種別平均年収ランキングですが、平均年収ランキング上位ベスト10のうち4つを「システムコンサルタント(年収610万円)」「プロジェクトマネージャー・プロジェクトリーダー(年収569万円)」「製品開発・研究開発(年収542万円)」「パッケージ導入コンサルタント(年収532万円)」のIT関連職種が占めています。

この様に客観的に見てIT業界は他業界よりも遙かに待遇の良い業界と言えるでしょう。

実際に私自身もホワイト零細IT企業に勤めており、1日3時間労働の在宅ワークで月給31万円という大企業などに勤める通常のサラリーマンよりも遙かに恵まれたホワイトな待遇を得ています。

ではなぜこの様に待遇が良いのに、IT業界・IT系職種にはメンタルを病み鬱病で休職・離職する人間が多いのか?

その理由を説明していきます。

IT業界・IT系職種は待遇が良くともメンタルを病む理由

IT業界・IT系職種は待遇が良くともメンタルを病み鬱になる理由。それはズバリ以下の3要因です。

  1. 技術者の場合は外駐(客先常駐)の雇用形態が多いので職場で孤立して心を病みがち
  2. ずっと椅子に座ってディスプレイを眺める不健康な業務
  3. スキルアップのために常に技術や知識を学び続けなければいけないプレッシャー

この3つの理由のためにIT業界・IT系職種では精神的に不調をきたして鬱病になる方が非常に多く、鬱病が原因での休職・離職の経験者が当たり前なのです。

では、上で挙げたIT系職種が鬱になりやすい3つの理由について詳しく説明していきます。

IT技術者は客先常駐で職場で孤立して心を病みがち

まずIT系職種が鬱になりやすい最初の理由として、IT技術者は客先常駐(外駐)の雇用形態が多いので職場で孤立して心を病みがちということが挙げられます。

IT技術者は高度な専門技術者ですので、給与面では月給50万以上から月給80万円程度の高給も当たり前ですが、雇用形態としてはシステムを開発し実装する期間だけクライアント企業に派遣されるという良く言えば「助っ人」、悪く言えば「期間限定の派遣社員」の様な働き方が非常に多いです。

そのため職場で「気心の知れた仲間」を作ることが非常に難しく、誰にも相談も出来ないまま仕事のストレスを一人で抱え込み精神的に潰れてしまいがちの傾向があります。

このITエンジニアの孤立問題は、プロ野球に大リーガーの助っ人選手が移籍してきてもチームに馴染めずに活躍する前に退団してしまうという現象に非常に近いかもしれません。

1997年に華々しい大リーグの実績をひっさげ大きな期待を集めて阪神タイガースに入団した超絶大物助っ人外人マイク・グリーンウェル選手(参照:Wikipedia)。

ファンからの大きな期待を受け阪神タイガースの当時の球団史上最高額である3億円超という年俸で契約しながら、レギュラーシーズン開始間もない5月に「野球を辞めろという神のお告げ」があったとかいう訳の分からない引退宣言をしてアメリカに帰国してしまいました。

グリーンウェル選手もきっと職場で孤立して精神を病む客先常駐の高給ITエンジニアと同じく、高給を得ながらもチームに全く馴染むことが出来ずに鬱病になってしまったのでしょう。

ずっと椅子に座ってディスプレイを眺める不健康な業務

IT系職種が鬱になりやすい第二の理由として、ずっと椅子に座ってパソコンのディスプレイを眺める不健康な業務ということが言えます。

人間の心と体は非常に密接に関係したものであり、健全な精神を保つためには、肉体的にも健全な生活を送ることが不可欠です。

その点でいうと、一日中ずっと椅子に座ってパソコンのディプレイを眺めてマウスをカチカチ、キーボードをカタカタ言わせるだけのIT技術者やプログラマーの仕事は非常に不健康です。

肉体的に不健全な状態を強いられる業務を続けているうちに、いつしか心の健康にも支障を来して鬱病になってしまう。

IT業界ではこの様なケースも非常に多くあるのです。

1日8時間前後もずっと作業に集中してパソコン画面を見続ける勤務中のITエンジニア達は、極度の眼精疲労によって多かれ少なかれデスノートのエルの様な表情になっています。

この眼精疲労が極度に悪化すると脳にもダメージが蓄積され、次第に心身のバランスに支障を来す様になりますし、鬱病発症のリスクが非常に高まります。

常に技術や知識を学び続けなければいけないプレッシャー

IT系職種が鬱になりやすい第三の要因として、スキルアップのために常に技術や知識を学び続けなければいけないプレッシャーが挙げられます。

IT業界は他の業界と比べても非常に技術的進歩が速く、流行の移り変わりも激しい業界です。

エンジニアや技術者であれば、常に知識をアップデートして最新のスキルを身に付けなければ好待遇の仕事を受注できなくなってしまいますし、WEBマーケターなどの職種であっても、流行の最先端に乗り遅れないように常に情報を収集し続けなければ時代に取り残されて稼げなくなってしまいます。

そういう意味でIT業界は精神的に過酷なラットレースを強いられる業界と言えるでしょう。

この様な移り変わりと変化の激しいIT業界で働くことの精神的なプレッシャーは、音楽業界に近いものがあるかもしれません。

かつて1990年代にはカリスマ的な音楽プロデューサーとして一世を風靡した小室哲哉氏。

しかし2000年代に入ると小室ブームも次第に終息していき「小室の曲は時代遅れ」「小室は終わった人」という様な風潮が世間に広がって行きます。

そんな状況でもがき苦しみ続ける精神的重圧とプレッシャーから次第に心を病み、さらに「週刊文春」(文藝春秋)の不倫報道によって追い打ちを掛けられたことで完全に精神的に限界に達してしまい、2018年1月の引退表明に至ります。

常に先端の流行に遅れることなく自分をアップデートさせ続けなければならない音楽業界。

調子のいい時にどれだけチヤホヤされていても、売れなくなりば「終わった人」扱いとなり途端に周囲の扱いも冷たくなる。

これはIT業界も同じです。

常に新しい技術と知識を学び続けなければ、「使えない人」扱いとなり仕事を失うのがIT業界の現場職です。

この激しい重圧とプレッシャーがIT業界・IT系職種に鬱病経験者が多い理由なのです。

IT業界は決してブラックではないが鬱病には注意すべし

以上で説明して来たように、IT業界は決してブラック業界という訳ではなく、良い職場を選べば他の業界より遙かにホワイトな待遇が得られますが、一方で鬱病のリスクが非常に高い業界であるということが言えます。

特に「自分はメンタルが強くない」「自分はプレッシャーや重圧に弱い」「学び続ける努力が嫌い」という方には、精神的に過酷なIT業界で働くことは厳しいかもしれません。

その様な方にはライン工場勤務の仕事をおススメします。

大企業のライン工場勤務の仕事は40代職歴・学歴なしでも年収500万円の好待遇も可能な上に

  • 体を動かす健康的な業務で鬱になりにくい
  • 業務中に話すことも余りないので気楽
  • 何も考える必要なくずっと同じ動作の繰り返しでOKなので楽

と精神的にはIT業界よりも遙かに健康的な状況が揃っています。

工場勤務は「肉体労働だからキツい」と思われがちですが、大手であれば待遇は非常にホワイトですし、業務的にも最初はキツくとも2週間ほどで体が完全に慣れるので実際はそれほど大変ではありません。

「自分にはIT業界よりも工場での仕事の方が合っているのではないか」と思われた方は、是非以下の記事をお読みください。

IT業界で働くなら社内SEの仕事の方が鬱のリスクは低い

この様にIT業界で働くことでの鬱病リスクの高さを語って来ましたが、IT業界で働くならクライアント企業に外駐する客先常駐型の雇用形態ではなく、ずっと同じ職場仲間と仕事の出来る正社員の雇用形態の方が鬱になるリスクは低いです。

顔馴染みの上司や職場仲間に囲まれての仕事であれば、周囲に悩みを打ち明けたり、相談して問題を改善することが可能ですし、精神的な問題が深刻化する前に手を打つことが容易です。

この様な理由から、「自分は精神的な強さにあまり自信が無い」と自覚している方がIT業界に転職・就職するのであれば、正社員就職をおすすめします。

ただし、大手IT企業の正社員は原則的に新卒採用ですので、既卒の方が中途で大手IT企業に就職することは非常に困難です。

そこで中小IT企業やベンチャーIT企業の中から優良企業を探して正社員就職するというのが、あまり精神的にタフではない方にとっては、最も現実的で失敗のないIT業界への転職方法になります。

私自身も零細IT企業の正社員として働いていますが、通常のサラリーマンと比べても労働時間などの面で非常にホワイトな待遇を得ることが出来ています。

異業種からIT業界への転職をご検討で鬱病のリスクを避けたいのであれば、是非、優良ベンチャーIT企業やホワイト中小IT企業への転職をご検討ください。

優良ベンチャーIT企業や隠れたホワイト中小企業を探して転職するなら「マイナビエージェント×IT」

マイナビエージェントは、IT・Web業界に強い転職エージェントです。そんなマイナビエージェントの中でも「マイナビエージェント×IT」はIT業界に特化した転職支援・転職サポートサービスとなっています。実務経験者の求人はもちろん未経験者OKの求人も豊富です。

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数多くの転職エージェントが存在しますが、IT技術者が優良ベンチャー企業や隠れたホワイト中小企業への転職を狙うのであれば、「マイナビエージェント×IT」が一番おすすめのサービスです。

以下の記事では「マイナビエージェント×IT」のメリットとデメリット、そして注意点を説明しています。転職を検討しているIT技術者の方は是非参考にして下さい。

IT技術者にはフリーランスエンジニアという働き方も存在する

また、ある程度の実務経歴のあるIT技術者の場合、一つの会社に縛られないフリーランスエンジニアという働き方もあります。

フリーランスエンジニアとして対等な関係で企業と契約を結ぶことで、会社から労働力を搾取されることなく、待遇や給与の大幅な向上が望めます。

また、フリーランスエンジニアであれば、複数の勤務先を掛け持ちするパラレルワークや週休4日の出勤形態などフレキシブルな働き方も可能であり、普通の正社員のプログラマーやエンジニアよりも働き方の自由度が格段に広がります。

効率良く稼げる業務案件だけを選び仕事の負荷を自由・自在に調整することで、鬱病などでメンタルを病むことのない「健康的なほどよい働き方」が実現出来ます。

ただ、会社から独立してフリーランスとして生きて行くことは、会社員としての安定した給与や待遇を放棄することであり、やはり大きな不安があるものです。

そこでオススメなのが、正社員並みの保障制度でフリーランス初心者も安心のフリーランスエンジニア支援サービス「Midworks」(ミッドワークス)です。

正社員並みの保障制度のフリーランスエンジニア支援サービス「Midworks」

「Midworks」(ミッドワークス)は正社員並みの保障制度でフリーランス初心者も安心のフリーランスエンジニア支援サービスです。業界初の長期発注で正社員並みの安定した生活と保障制度を実現し、「フリーランスの高報酬・高収入」と「正社員の安心・安定」の良いとこ取りをした、全く新しい働き方を実現します。



Midworksの最大の特徴は、長期契約が前提の案件を受注しているため、フリーランスという本来は不安定な就労形態でありながら収入が安定していることです。

また、年金や保険、福利厚生、労使折半などの面で正社員と同様の保障をしてくれるなど、フリーランスでありながら正社員と同様に安心して働くことの出来る環境が整っています。

これらの正社員並みの安定感や安心感の上に、フリーランスエンジニアのメリットである高報酬・高年収、週2~3の案件を掛け持ちするパラレルワークや週休4日の出勤形態などフレキシブルな働き方も実現可能な点がMidworksの特徴です。

以下の記事では「Midworks」のメリットとデメリット、そして注意点を説明しています。正社員並みの安定待遇のフリーランスエンジニアという生き方に興味のあるIT技術者の方は、是非参考にして下さい。

以上、「IT業界はブラックではないが鬱病が多い。IT系職種はメンタルを病む理由」の記事でした。

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