ファミレス店長とコンビニ店長という現代の奴隷。彼らの実態はフリーター以下の底辺です

ファミレス店長とコンビニ店長は現代日本の奴隷です。店舗を切り盛りし、一見すると一国一城の主の様な存在に見える彼らの労働の実態は、給与などの待遇の面から見ればフリーター以下の社会の最底辺なのです。

時給換算すると賃金はアルバイト以下という悲惨な実態

なぜファミレス店長とコンビニ店長はフリーター以下の社会の最底辺の奴隷なのか?

それは彼らの多くの賃金が時給換算ではアルバイト以下の給与水準だからです。

祝日も祭日も関係無く24時間営業に穴を開けられないため、サービス残業で1日15時間労働で週6勤務などの異常な長時間労働を強いられるファミレス店長は、時給1,000円程度というアルバイト並の低賃金で働いていたとしても、時給1,000円×勤務時間15時間×出勤26日で、月給40万円・年収500万円程度は得ていなければならないはずです。

しかし、実際はファミレス店長の給与は400万円台半ば前後が一般的です。

「カイシャの評判」という口コミサイトで、ビッグボーイ店長の30代男性の以下の様な口コミの報告がありますが、これはファミレス店長としては標準的な給与です。

ビッグボーイジャパンの年収・給与(給料)・ボーナス(賞与)|カイシャの評判
https://en-hyouban.com/company/10004626307/1/

30代 / 男性 / 元社員(正社員) / 販売・サービス系

店長以上の役職ならばそこそこ。
店長で450万円前後。
残業代はみなしで40時間あり。
賞与は会社の業績と連動していて各テーブルが決まっている。
平均で店長賞与額40万円~50万円
普通に勤務してれば1年半~2年くらいで店長になれます。

この様に現在の日本のファミレス店長の賃金や給与は、一般的に時給換算でフリーターのアルバイト以下の水準です。

最近は人手不足でアルバイトの賃金が高騰し、ハードな仕事内容で人手の集まらないファミレスでは1200円以上の高時給も当たり前になってきましたので、ファミレス店長は時給換算で自分が雇っているアルバイト以下の低賃金で働かされていることになります。

一方で、コンビニ店長も非常に長時間労働の仕事です。

祝日も祭日も関係無く、バイトが集まらない人手不足であっても契約上24時間営業のシフトに穴を開けられないため、1日16時間労働で週休無しのほぼ年中無休で働き続けるなどの想像を絶する異常な長時間労働を強いられるのがコンビニ店長の仕事です。

時給1,000円程度というアルバイト並の低賃金で働いていたとしても、時給1,000円×勤務時間16時間×出勤30日で、月給50万円・年収600万円程度は得ていなければならないはずですが、フランチャイズのコンビニ店長の年収は、現在では500万円台が標準的と言われています。

人手不足でコンビニ店員のアルバイトの時給も高騰し、首都圏であれば夜勤で1200円程度の時給というのが賃金の相場となっていますので、フランチャイズのコンビニ店長は時給換算で自分が雇っているアルバイト以下の低賃金で働かされていることになります。

コンビニの1店舗あたりの月商は1,000万円以上だが…

コンビニの1店舗あたりの売上は、普通の店舗で1日40万円前後、月商で1,000万以上です。

この金額を見るとオーナーであるコンビニ店長はとても儲かっている様に見えますが、売上から商品の原価を引いた粗利はその約30%の350万円程度、そこからコンビニチェーンのフランチャイズ本部へのロイヤリティー(上納金)である本部チャージ料として粗利の約40%・140万円程度引かれ、さらにアルバイトの人件費が100万円、光熱費が20万円、賞味期限切れしたお弁当などの廃棄ロス分の40万円などが粗利から引かれていきます。

粗利350万円-本部チャージ料140万円-アルバイト人件費100万円-光熱費20万円-廃棄ロス40万円=オーナーの収入50万円

1日40万円前後の売上の店舗で、実質的なオーナーの収入は月間で50万円程度というのが現在のコンビニ経営の相場です。

そして、これはほとんど休みもなくほぼ毎日10時間以上オーナーである店長自らが勤務してレジに立った場合の目安です。週2日程度休みを取ったり店長自らの勤務時間を1日8時間程度に減らすなどすると、その分店員のアルバイト人件費がかさみ、店長の収入も40万円程度に下落します。

お店の月商は1,000万円以上と言っても、多くのコンビニ店長自身の収入は決して十分に多くはないでのです。

個人事業主で労働基準法にも守られないコンビニ店長

この様に深刻な人手不足の中で、ほぼ毎日休みも取らず10時間以上も働き続ける非常に過酷でブラックなコンビニ店長の労働状況ですが、フランチャイズオーナーのコンビニ店長は法律上は個人事業主であるため、どれほどブラックな労働環境であっても労働基準法によって守られないのです。

この様なコンビニ店主はまさに無法地帯のブラック労働ということが言えます。

深刻な人手不足で十分な人数のアルバイト店員も雇えない中で、コンビニチェーン本部とのフランチャイズ契約で24時間営業は絶対に遵守しなければならない。(コンビニが勝手に店を閉めれば、高額の違約金を支払わされます。)

その結果、多くのコンビニ店主が24時間・年中無休のシフトを埋めるために自らレジに立ち、労働基準法の基準を遥かに超える異常な長時間の勤務を続け、まさに現代の奴隷とも言うべき過酷な労働環境に苦しんでいるのです。

「セブンイレブン正体知れば嫌な気分」~レイバーネットTVで現役店長が告発
http://www.labornetjp.org/news/2016/0413shasin

「アリ地獄か蟹工船か」。4月13日レイバーネットTVに出演したセブンイレブン現役店長・三井義文さんの話は衝撃的だった。 300万円程度の資金でオーナーになれるが、待っているのは「24時間365日営業・15年縛り」の契約である。 何があっても店を閉めることはできない仕組みで、親の葬式でも休めないケースが続出している。

三井さんも夜働き、朝は妻が働くという二重生活で切り盛りしている。 仮に途中で解約すれば千万単位の高額の違約金をとられる。まさに「アリ地獄」。 店長にウツ・離婚が多いという。

また、経営のすべてを本部が仕切り、店長は仕入れも自由にできない。 三井さんは具体例をあげた。
「このお茶ですが、量販店で78円で買えるものがセブンで仕入れる価格は87円です。おかしいでしょう。 でも、これについて聞いても説明してくれません」

「売れ残った見切り品を安く売ることもできません。本部はそれを捨てろと言います。 安く売ると店長にはプラスでも、本部にはマイナスになるからです。ゴミにしたほうが本部が儲かる仕組みなのです」。

賞味期限にさえなっていない食品を大量に廃棄しているセブンイレブンの実態。 ギャラリーからも「えっ」という驚きの声が何度も上がった。

コンビニのブラックバイト問題も起きているが、本部だけに都合がいいフランチャイズ制度のもとで、店長もバイトも痛めつけられている構造がよくわかった。国内1万8000店舗、4兆円を売り上げる巨大コンビニの裏側は恐るべきもの。「セブンイレブン正体知れば嫌な気分」になったのは言うまでもない。

下は深刻な人手不足で「このまま人が増えなかったら、わたしが24時間営業になってしまう。」と悲嘆に暮れるコンビニオーナーのアルバイト求人募集のスクリーンショット。

コンビニ店長の労働環境に行政のメスが入れられ始めた

この様に無法地帯のブラック労働に苦しめられるコンビニ店長の社会問題ですが、ようやく行政のメスが入り始めようとしています。

2015年4月16日には、コンビニ店主達17名からなるファミリーマート加盟店ユニオンが「労働組合法上の労働者にあたる」としてファミリーマート本部に対して団体交渉を求めていた問題で、東京都労働委員会からファミリーマート側に加盟店ユニオンとの団体交渉に応じるよう通達が出されました。

東京都労働委員会「ファミマ店長は労働者」判断、コンビニ企業の躍進にストップか
https://irorio.jp/agatasei/20150419/222705/

■セブンイレブンに続いて2例目

東京都労働委員会の判断が注目を集めている。

16日、同委員会は、全国でコンビニエンスストアを展開するファミリーマートに、ファミリーマート加盟店ユニオンとの団体交渉に応じるよう命じ、同社が応じないのは不当労働行為にあたるとの見解を示した。

同ユニオンは、ファミリーマートの店長17人からなるもので、店舗の経営に関して裁量がわずかであることから、労働組合法上の労働者にあたるとして、ファミリーマート本部に対して団体交渉を求めていた。しかしファミリーマート本部が応じなかったために、同委員会に救済を求めていた。

同様の判断は、2014年のセブンイレブンジャパンでも出されており、こちらは現在、中央労働委員会で再審査中だ。

報道によると、ファミリーマート側は「加盟店の店主は独立した経営者」と主張していることから、セブンイレブン同様、中央労働委員会へ再審査の申し立てをすると見られている。

■店長の残業代判決

少し前になるが、マクドナルドやSHOP99(現在は解散しローソンの子会社)、青山商事(洋服の青山)で、店長への残業代に関する判決が出ている。

こちらの店長は社員ながら、いずれも店長職にあった者に対して残業代に相当する金額の支払いを命ずるなどの判決が出た。判決の根拠になったのが「店長が労働基準法上における管理監督者とみなされるかどうか」だった。

より具体的な内容としては、「経営や人事の決定権」「労働時間や労働内容への裁量」「労働内容に対する十分な賃金」があるかどうかが争点となっていた。

■労働組合法と労働基準法

今回の東京都労働委員会の判断では、店長は労働力として不可欠であることや、独立した経営者としての事業者性が薄いことなどから「労働組合法上の労働者に当たる」のように判断したとのこと。

労働組合法と労働基準法とで根拠となる法律が異なるものの、フランチャイズであっても社員であっても、店長の裁量や権限は、本部と比較して著しく低いと見るのが妥当のようだ。

セブンイレブンジャパンとファミリーマートにおける再審査の見通しは不明だが、こうした悪評が広まれば「勝ち組」とされるコンビニ企業の収益にも影響がありそうだ。

■有力なブラック企業候補に

ファミリーマートで思い出すのは、年初にあった安売り騒動だ。

元店長のブログでも、今回の件について「今日の日まで御尽力いただいた加盟者様の努力の賜物です」のようにエールを送っている。

やはりファミリーマートは、今年の有力なブラック企業候補になりそうだ。

現在は非常に過酷な労働環境を強いられているコンビニ店長ですが、ようやく行政のメスが入れられ始めたことで、24時間営業・年中無休営業の強制の撤廃など、徐々に労働環境の改善が図られていくことになるでしょう。

また、コンビニチェーン企業は本部社員であるSV(スーパーバイザー)に対しても凄まじいブラック労働を強いているようで、私の運営するブログの中でも以下の記事にアクセスが集まっています。

コンビニというブラック搾取システムの犠牲者はコンビニ店長だけではないということです。

大手ホワイト企業の非正規社員では年収400万円も可能

非正規社員でもあってもトヨタやホンダや大手自動車会社の自動車工場のライン工など、大手ホワイト企業での勤務であれば年収400万円も可能です。

派遣労働者や非正規労働者であっても勤め先が大手企業の工場などであれば、残業代も10分単位でキッチリと支払われるなどサービス残業が横行するブラック企業より待遇や労働環境も遥かに整備されており、時給換算で見た場合の給与水準も薄給激務のブラック企業に比べればかなり高くなっています。

また、大手ホワイト企業の非正規社員の待遇は、ブラック企業の正社員とは違い、夜間の労働には夜勤手当が付く、残業には残業時間分の時給の他に残業手当が付く、既定の契約期間を欠勤なく働けば数10万円の満了慰労金が給付されるなど、給与の保障も非常に充実しており、それが積み重なれば非正規社員で年収400万円も十分に可能なのです。

自動車工場のライン工などは体力的に厳しい仕事ですが、企業風土もクリーンでブラック企業の様な理不尽は絶対にありませんし、労働時間や休憩時間なども労働規約によってしっかり適正に管理されていますので、まともに眠ることも出来ず身体を壊すほどの激務のブラック飲食業界で働く正社員よりは遥かにホワイトな労働環境と言えます。

非正規労働者であれば工場勤務の仕事がおすすめな理由は以下の記事に私自身の体験談も交えて書いています。工場勤務の仕事に興味があれば、こちらも是非お読み下さい。

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以上、「ファミレス店長とコンビニ店長という現代の奴隷。彼らの実態はフリーター以下の底辺です」の記事でした。

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