衰退したニコ動は2020年代もオワコンか?復活の可能性を考察

衰退したニコ動(ニコニコ動画)は2020年代もオワコンか?

ということですが、結論から言えばニコニコ動画の復活の可能性はあると私は考えています。

その根拠は、ニコニコ動画はこれから2020年代のインターネットを担う10代~20代の若者達から根強い支持を得ているからです。

以下は総務省情報通信政策研究所が2019年に発表した報告書から、年代別の主なソーシャルメディアサービスの利用率の比較です。

参照:「平成30年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」 – 総務省

本調査は、インターネット、ソーシャルメディア等のインターネット上のメディア、テレビ、ラジオ等の情報通信メディアについて、利用時間の長さ・時間帯、利用率、信頼度等を継続的に把握し、新聞、雑誌等の情報通信メディア以外のメディアを含め、メディア間の関係や利用実態の変化等を明らかにすることを目的として、東京大学大学院情報学環 橋元良明教授ほか※との共同研究により平成24年から毎年実施している調査です。

この研究報告によると、動画サイトの中で最も大きなシェア(75.7%)を誇り全年代から利用されているのがYouTube。

ニコニコ動画は全世代の利用率では16.7%と苦戦を強いられているものの10代の利用率で31.2%、20代の利用率で35.4%と健闘しており、若者達から根強い支持を得ています。

幼少期・学童期から当たり前に携帯やスマホがあり、ネット動画に慣れ親しんで育った目の肥えたデジタルネイティブ世代の若者達から支持を得ているニコニコ動画。

以下の記事で取り上げられている様に、プレミアム会員の減少などで衰退が目立つニコニコ動画は完全にオワコンとも言われていますが、しかし彼ら10代~20代の若者達が成長した2020年代に復活の可能性があるのではないかと私は考えています。

「動画重過ぎ」「もはや“オワコン”」――。インターネット上にあふれ返る辛辣な意見の数々がユーザー離れの窮地を物語る。

2014年、ネット事業を手掛けるドワンゴと出版大手のKADOKAWAが経営統合して誕生した、持ち株会社のカドカワ。ネットと出版という異例のタッグの内実は、出版業界が衰退傾向にある出版社が将来有望なネット企業に“救済”を求めた格好でもあった。

だが、当時隆盛を誇った旧ドワンゴのネット事業は、いま凋落の一途をたどっている。

なぜニコニコ動画には若者の根強い支持があるのか?

ではなぜニコニコ動画はこの様にオワコンと言われながらもネット動画文化に慣れ親しんだ10代・20代の若者達から根強い支持があるのでしょうか?

その理由は、以下のブログ記事の考察で的確に説明されています。

内容を一言で要約すると、幼少時からネット動画に囲まれて育った若い世代は、リア充向けのYouTubeだけでは満足出来ずに、刺激を求めてアングラなヲタク文化の残るニコニコ動画を視聴するということです。

実際にこのブログ記事の考察の通りに、2019年の総務省の調査でも10代20代の若者達の間ではニコニコ動画は根強い支持を得ており、ニコニコ動画はオワコンと断言してしまうのは短絡的と言えると思います。

以下のIKZO_MAD(吉幾三をネタにしたコラージュ動画)やSyamu_MAD(syamu gameという30代高卒無職童貞の底辺YouTuberをネタにしたコラージュ動画)の様な超ハイクオリティな動画がある限りニコ動がYouTubeに完全に駆逐されることはないでしょう。

ニコ動離れではなくユーザーの世代が入れ替わっている

確かに以下の記事で取り上げられている様に、ニコニコ動画から黎明期のゲーム実況文化やボカロ文化などを築き上げてきた30代前後以上の古参のファンが離れているという流れは事実ではあります。

KADOKAWAとドワンゴの経営統合から4年半、出版界とIT界の異色タッグは新たな局面を迎えている。今年2月にカドカワの川上量生社長が取締役に降格し、4月にはドワンゴはKADOKAWAの子会社になった。背景にあるのはドワンゴ運営の「ニコニコ動画」(以下、ニコ動)の低迷だ。

カドカワの決算資料(2019年3月期)によれば、連結純損益予想は従来の54億円の黒字から43億円の赤字に転落。約55億円の黒字で好調な出版部門とは対照的に、「ニコ動」やスマートフォン向けゲーム「テクテクテクテク」などウェブサービスが足を引っ張った。

ニコ動の低迷は、今に始まったことではない。会員数はピークだった2016年9月末の256万人から減少の一途を辿っており、2018年12月末時点で188万人まで減少。“ニコ動離れ”が止まらない状況だ。ニコ動がなぜこれほどまでに落ちてしまったのか。その要因を、かつてのファンたちの本音から探る。

しかし、逆に言えばこの古参ユーザーの「ニコ動離れ」はニコニコ動画ユーザーの世代交代が健全に進んでいるということでもあります。

一方で古参ユーザーの溜まり場と化した2ch(現5ちゃんねる)は、以下の記事で言及されている様に若い世代の新規ユーザーがほとんど寄り付かずに完全に荒廃した状況となっており、ネット老人ホームと化しつつあります。

「2ちゃんねるは高齢化が叫ばれており、まとめサイトも30代が中心、10代後半から20代はSNS、ローティーンやネットヘビーユーザーでない人はYouTubeと小さなサービスやサイトには人が集まりません。」

一時は日本のネット文化の象徴となっていた2ちゃんねるも、現在ではユーザーの減少・高齢化などによる斜陽化の一途をたどり、かつての影響力や存在感は大きく失われているように感じます。

30代・40代の古参ユーザーが離れる一方で、10代・20代の若者達から支持を得ているニコニコ動画は、本当に完全なるオワコンという訳ではないのです。

ニコ動の存在意義はリア充文化に馴染めない陰キャヲタクの逃避先

では、今後のニコニコ動画が存続し続ける存在意義とは何でしょうか?

それはYoutubeやTikTokなどのウェーイ系リア充文化に馴染めない陰キャヲタクの逃避先という役割です。

かつてインターネットは暗い部屋でパソコンのキーボードをカタカタと叩く様なヲタク達が現実逃避するための場所でしたが、スマホの普及によってリア充達が大量にネットに流れ込み、逃げ場であったインターネットですらもリア充達に支配される世界と化しました。

しかし、この様にネットがリア充達によって支配されるようになったとしても、非リア充の陰キャラやヲタクがこの世界から居なくなるわけではありません。

そして、彼らの様にリア充的ネット文化に馴染めない陰キャヲタク達の逃避先が、アングラ的なヲタク文化・ヲタクノリを濃く残すニコニコ動画なのです。

求められるのはニコニコ超パーティーより陰キャ向け企画

この様に今後のニコニコ動画の存在意義と役割は、YoutubeやTikTokなどのウェーイ系リア充文化に馴染めない陰キャヲタクの逃避先です。

しかし、近年ドワンゴが特に力を入れているニコニコ超パーティーなどのリア充的なノリの企画は、ニコニコ動画の最大の潜在支持層である陰キャヲタクにとっては非常に馴染み難いものです。

彼らは性格の暗い陰キャやヲタクですから、パーティーなんかは死んでも行きたくない人達なのです。

こんな陰キャ集団にパーティーとか無縁ってそれ一番言われてるから。

ニコニコ超パーティーばかりではなく、性格の暗い陰キャやヲタクでも参加のしやすい企画をより充実させることで、ニコニコ動画にはさらに支持を伸ばして行ける可能性があるのではないかと私は考えています。

紅白歌合戦に対抗し「ホモ百合MAD合戦」を開催しては

では、具体的に陰キャヲタク向けの企画としてどの様なものが良いか?

私は大晦日の晩にNHK紅白歌合戦に対抗して「ホモ百合MAD合戦」を開催してはどうかと考えています。

ニコニコ動画と言えば淫夢、淫夢と言えばニコニコ動画というように、ニコニコ動画は非常にホモと関わりの深い動画メディアです。

表の世界のテレビメディアでNHKが男女対抗の紅白歌合戦をやるのであれば、日陰者の集うニコニコ動画ではセクシャルマイノリティ同士であるホモとレズを対抗させてホモ百合MAD合戦を楽しみましょう。

実際には著作権やセクシャルマイノリティの人権に抵触する腫物の淫夢ネタが絡むホモ百合MAD合戦など運営側では絶対に企画することなど出来ないのですが、この様な陰キャらしくちょっと世間を斜めに見たようなイベントが自然発生的にユーザー間で盛り上がることで、より多くの陰キャヲタク達をニコニコ動画に取り込めるのではないかと思います。

以上、「衰退したニコ動は2020年代もオワコンか?復活の可能性を考察」の記事でした。

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