作品やコンテンツの面白さの本質は認知のギャップではないか

「作品やコンテンツの面白さとは何か」「面白いとはどういうことか」という問いは、小説やゲームなどに関わるクリエイターや、ブログやYouTubeなどのコンテンツに関わる人間は皆が考察し続けているテーマだと思います。

結論から言うと、「面白さの本質とは認知のギャップではないか」というのがこの記事の考察です。

ニコニコ動画で200万再生されたとある人気動画

以下はニコニコ動画で200万再生もされた人気動画です。

ニコニコ界隈に詳しくない方にこの動画の詳細を説明すると、Syamuさんという30歳高卒無職童貞の弱小YouTuber(月収1万円)がアップした動画の発言切り抜きまとめです。

Syamuさんについて詳しくは以下の動画をご覧ください。

YouTubeで生計を立てるなどという虹の上を歩くが如し幻想にしがみつき、ファンの助詞とコイニハッテンなどという絵空事を実像と錯覚し、30歳高卒無職が握手会を思い描く夢と現が逆転した貝塚ネバーランド。2014年12月、惜しまれつつも引退し今なお復活が待ち望まれる大物Youtuberシャム・ゲーム。その軌跡を追う。

はっきり言ってSyamuさんのトークは同じ話題のループで話術も最低最悪ですし、顔も決してイケメンではありません。

しかし、そんなSYamuさんの投稿したトーク動画がこの様にまとめられて200万再生もされるというのは、面白いからに他なりません。

Syamuさんのトーク自体はつまらなくともSyamuさんという存在が非常に面白いのです。

Syamuさんの面白さは自他の認知と評価のギャップ

ではなぜ同じ話題をループするばかりで詰まらないトークしか出来ないSyamuさんは面白いのか?

それは自他の認知のギャップが物凄く大きいからです。

Syamuさんのスペックを改めて書くと30歳高卒無職童貞身長156cmで親のスネカジリをして生きている弱小YouTuber(月収1万円)です。

客観的にSyamuさんを評価すると顔も学歴も収入も体力も経歴も全てが人並み以下のポンコツ男というのが現実です。

しかし、そんなポンコツ男が自信満々でネットで顔出し配信して自惚れ発言を繰り返す。

そんな勘違い発言に対して皆でツッコミのコメントを入れて行く。

そこにこのコンテンツの面白さの本質があるのです。

認知のギャップは古典作品でも扱われて来たテーマ

こういったコンテンツを見ても「趣味の悪いネットイジメ」と感じられる方もいるかと思いますが、しかし、この様な現実との認知のギャップは古典作品でも扱われて来た根源的なテーマです。

認知の過ちによる悲劇を描いたシェイクスピアのリア王。

老王リアは退位にあたり、三人の娘に領土を分配する決意を固め、三人のうちでもっとも孝心のあついものに最大の恩恵を与えることにした。二人の姉は巧みな甘言で父王を喜ばせるが、末娘コーディーリアの真実率直な言葉にリアは激怒し、コーディーリアを勘当の身として二人の姉にすべての権力、財産を譲ってしまう。老王リアの悲劇はこのとき始まった……。

妄想騎士道おじさんの認知の過ちを面白おかしく描いたセルバンテスの喜劇ドン・キホーテ。

騎士道本を読み過ぎて妄想にとらわれ、古ぼけた甲胄に身を固め、やせ馬ロシナンテに跨って旅に出る。その時代錯誤と肉体的脆弱さで、行く先々で嘲笑の的となるが…。登場する誰も彼もがとめどもなく饒舌な、セルバンテスの代表作。

これらの古典的文学作品の面白さは本質的にSyamuコンテンツと全く同一のものであり、人間が陥る認知のギャップを悲劇もしくは喜劇として描いています。

それほど人間の認知のギャップによる面白さとは、作品やコンテンツにおいて根源的な要素なのです。

現代の作品でも人気なのは認知のギャップを生むキャラ

そして現代の作品やコンテンツでも人気なのは認知のギャップを生むキャラです。

2021年現在、アニメ・漫画で大人気の呪術廻戦。

この作品でダントツの一番人気は、普段はおちゃらけていながら世界最強の男の五条悟。

普段のおちゃらけた姿と戦闘時の圧倒的な強さと頼もしさ。

それによって読者・視聴者に与える認知のギャップが五条先生の人気の最大の秘訣です。

また、リア王やドン・キホーテの様に自己と他者の認知のギャップを俯瞰的に描いた作品としては映画Joker(ジョーカー)が世界的な話題作となっています。

本年度アカデミー賞受賞! !
主演男優賞 ホアキン・フェニックス、作曲賞

狂気の傑作。
ひとりの男が悪のカリスマに変貌する、衝撃のサスペンス・エンターテイメント!

本当の悪は、笑顔の中にある。

国産のエンタメ作品では僕ヤバこと僕の心のヤバイやつも認知のギャップを描いたラブコメとして外せません。

ネットで話題! 陽キャ美少女×陰キャ少年の
ニヤニヤ系青春格差ラブコメディ! !
学園カースト頂点の美少女・山田杏奈の殺害を
妄想してはほくそ笑む、
重度の中二病の陰キャ・市川京太郎。
だが山田を観察する内に、
京太郎が思う「底辺を見下す陽キャ」とは
全然違うことに徐々に気づいていき…!?
陰キャ男子・京太郎の初めて恋、始まる。
コミックスでしか読めない
激レアエピソード
描き下ろし漫画あり!

文学における古典的名作の多くが認知のギャップを俯瞰的に描き出した作品であるように、現代のコンテンツにおいても認知のギャップを感じさせるキャラは非常に魅力的なのです。

作品やコンテンツの創作は認知のギャップを意識すべし

この記事のまとめです。

文学における古典的名作や現代の漫画アニメなどの娯楽コンテンツの面白さの多くが、人間の認知のギャップを描くことによって生まれているものです。

したがって、面白い作品やコンテンツを生み出すには、認知のギャップを意識すべしということが言えます。

読者にギャップを感じさせる展開・ギャップのあるキャラ、物語の登場人物達の認知と現実のギャップ。

それらが作品やコンテンツに魅力を生み、ストーリーに深みを与えます。

なかなか面白い作品やコンテンツが作れないとお悩みの方は、人間の認知のギャップをテーマとして意識してみてはいかがでしょうか。

以上、「作品やコンテンツの面白さの本質は認知のギャップではないか」の記事でした。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする